2013年02月05日

大作曲家が語る「音楽の創造と霊感」

大作曲家の霊感はどこから、
どのように来るのだろう?

大変に興味深いテーマの本、
以前このブログでも紹介した
『我、汝に為すべきことを教えん』
を改訳、再編集したものが
表紙も書名も変えて再び登場した。

大作曲家が語る
「音楽の創造と霊感」
[単行本(ソフトカバー)]
アーサー・M・エーブル
(Arthur M. Abell) (著)
吉田 幸弘 (翻訳)





まだ読んでいない人は、
この機会に手に入れて読んでみよう。

作曲方法を教えれば誰でも曲を作れる。

ところが100〜200年後にも残る作品は
やはり「霊感」が必要なんだよね。

<内容紹介> Amazonより

ブラームス、
R・シュトラウス、
プッチーニ、
フンパーディング、
ブルッフ、
グリーグ。
世紀末から20世紀初頭に活躍した
天才作曲家6人が作曲において、
いかにインスピレーション(霊感)を
引き寄せたのか。

音楽記者である著者との対話を通じて、
作曲の源泉となった信仰や民族、
生い立ちなどを生々しく語る。

傑作は、いかにして生まれたのか。

作曲家自身の生の言葉を通して、
創造の過程を疑似体験し、
創造する魂に触れることができる。

<出版社からのコメント>

本書は、2003年に刊行された
『我、汝に為すべきことを教えん』
(春秋社)を改訳し、再編集したものです。
(原書名 Talks with Great Composers)

大作曲家が語る 音楽の創造と霊感

<目次>
序・傑作を生んだ時代の想像力(篠崎史紀)

ヨハネス・ブラームス
第1章 霊感の源泉たる神
第2章 奇跡を起こす人々
第3章 ヨアヒムと詩人テニスンの対話
第4章 創造力の源泉たる文学作品
第5章 芸術創造に不可欠な条件
第6章 対話をしめくくるブラームス
第7章 ヨアヒムの予言

リヒャルト・シュトラウス
第8章 芸術の都ワイマール
第9章 表出としての音楽
第10章 円熟期を迎えたシュトラウスの原点回帰

ジャコモ・プッチーニ
第11章 プッチーニの天才に引き寄せられる
第12章 創造の衝動と不可思議な感性
第13章 音楽創造に表れた国民性と伝統

エンゲルベルト・フンパーディンク
第14章 フンパーディンクが語るワーグナーの創造と霊感

マックス・ブルッフ
第15章 内なる力の顕在化

エドヴァルド・グリーグ
第16章 民族の魂の刻印
第17章 ノルウェー人の誇りと使命

〜〜〜〜〜☆〜〜〜〜〜〜〜

これは以前のものです。
中古で¥7,000もしていますね。

「我、汝に為すべきことを教えん」
 〜作曲家が霊感を得るとき〜
[単行本]
アーサー・M. アーベル (著)
吉田 幸弘 (翻訳)

我、汝に為すべきことを教えん―作曲家が霊感を得るとき





〜〜〜〜〜〜〜☆〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さらに、こちらは原書です。
詳しい解説があるので参考にして下さい。

「Talks With Great Composers」
[ペーパーバック]
Arthur M. Abell (著)





Talks With Great Composers

<著者からのコメント>

優れた音楽に内在する
聴衆を鼓舞する力は
どこから来るのか?

本書は、
米国の音楽雑誌の欧州特派員が、
19世紀末から20世紀初頭にかけて
6名の作曲家と対話を行い、
それを逐一書き留めた貴重な記録である。

しかも対話の主題は、
作曲中に霊感がどのように訪れるか、
その源泉は何か
という極めて興味深いもので、
過去の大作曲家や文学の天才にも
共通点を見出している。

戦後10年を経て世に現れた本書は、
本来であれば20世紀はじめに
出版されていてもおかしくなかったが、
ブラームスが同時代の関係者への配慮から
50年間の出版差し止めを要求し、
結局原著は1955年に刊行された。

優れた音楽に内在する聴衆を鼓舞する力が
どこから来るのかという昔からの問いは、
作曲家がどのように霊感を与えられるか
という問いでもある。

雑誌等に掲載される対談に
これに類した主題が顔を出すことは稀であり、
たとえ信仰との関わりに若干触れられていても、
霊感による着想の訪れの詳細な過程が
具体的に描写されることはまずない。

著者がこの材料を
対話の形で集めようとしたこと自体、
その意味で貴重である。

本書のもう一つの特徴は、
当時の欧州音楽界の具体的な様子が
生き生きと描かれていることだ。

シュトラウスとの
長期にわたる「密着取材」や
トッレ・デル・ラーゴでの
プッチーニの弾き語り、
フンパーディンクの貴重な記録による
ワーグナーの生の声、
ヨアヒムの口を通した
英文学との深い関わり、
ブルッフとの交友に登場する
多彩な演奏家群、
そしてグリーグによる
ヤーダスゾーンとの
知られざる会話など、
当時の音楽思潮や時代を知る
またとない読み物となっている。

作曲時の霊感に関わる話題が
中心であるとはいえ、
その具体例の一つとして
ワーグナー、シュトラウス、
プッチーニの歌劇が
当時の「旬の」音楽として
眼前に展開される様は、
一種感動的ですらある。
作曲家の内面に生じる現象に
畏れを抱きつつ
相対する一方で、
今から100年前の欧州の音楽事情を
心ゆくまで楽しんで頂きたい。


terusannoyume at 06:43│Comments(0)TrackBack(0) 作曲法あれこれ | 精神世界は面白いよ!

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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