2012年12月09日

「AUTUMN IN NEW YORK」分析(5)

コード進行の勉強を続けます。

「THE REAL BOOK」(VOL.1)
38ページを開いて下さい。
「AUTUMN IN NEW YORK」の続きです。

前回までは「C」の<26、27小節>
を取り上げました。
そして、
「ザ・リアル・ブック」のコード進行
を勉強する時は、原曲と比べることが
とても大切です、と言いました。

今回は、25〜28小節目まで
原曲のコード進行を分析します。

|Fm C7|Fm A♭(♯5)|
|D♭ A♭(♯5)|D♭ Fm7(♭5)|

<25小節目>
最初のコードは「Fm」ですよね。
ということは「Fm」に転調している。
この曲は「キーF」ですので、
同主調に転調しているのですね。

コードは「Fm」ですが、
実際に弾く時は
「Fm6」または「FmM7」です。
普通は「6」と書いていなくても
「Fm6」を弾きます。
「Fm7」ではありません。

次の「C7」は
「Fm」の「坑掘廖淵疋潺淵鵐函法

<26小節目>
「Fm」(トニック)に帰って来た。
「A♭(♯5)」は「A♭7」で、
次の小節「D♭」に行くための
「坑掘廖淵疋潺淵鵐函砲任后
*今はコード進行の話なので
「♯5」は考えなくていいです。

<27小節目>
ここは「キーD♭」に転調していて
「D♭M7」または「D♭6」です。
「M7」や「6」と書いていなくても
「D♭7」ではないので、
そのように弾きます。

「A♭(♯5)」は
前小節の説明と同じで「A♭7」。

<28小節目>
「D♭」(トニック)に帰って来た。

さて、ここまでを、よ〜く見て下さい。

<25〜26>の中心的なコード進行は
「キーFm」の
「毅蹇複圈法櫚坑掘複帖法櫚毅蹇複圈法
<27〜28>は
「キーD♭」の中心的なコード進行は
「機複圈法櫚坑掘複帖法櫚機複圈法

単純な「T−D−T」ですけれど、
なぜ、こうなっているのか?

<25〜26>と<27〜28>の
メロディーをよ〜く見比べて下さい。

まったく同じモチーフが
3度下に行っていますね。

つまりメロディーが対応しているので
コード進行も対応させているのです。
(「T−D−T」で統一している)

良く考えて作ってあるコード進行ですね。

作曲者の付けたコード進行を変える
ということは、
それ以上のものを付けなくていけません。

原曲よりも悪くなるなら、やめた方がいい。

つまり<27〜28>を変えたなら
それに対応する<25〜26>を考える。

または、
<25〜26>を変えたなら
<27〜28>を対応させる。

このように考えると、コード付けは
そう簡単には出来ません。

      ☆

さて今回、伝えたかったことは、
「1点だけ見ないで、全体を見よう!」
と言うことです。

しかし、
初心者にそんなことを言っても無理です。

何度も何度も同じことを注意されて
少しずつ理解していく。
それが普通ですから、
みなさん安心して下さいね。

最初からこんなことまで分かる人なんて
40数年間、教えてきて1人もいません。

(続く)


terusannoyume at 02:43│Comments(1)TrackBack(0) コード進行の勉強 | 作曲法あれこれ

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この記事へのコメント

1. Posted by かっちゃん   2012年12月09日 18:43
5 27小節目の三拍目はトニックに行くためのドミナントモーションだった!。そうするとC7(#5)の裏コードG♭7に気がつきました。アドバイスありがとうございます。でも違うのかなあ?音学は音楽になってくれるかなぁ。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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