2011年09月21日

「神様のカルテ」楽曲分析(1)

「神様のカルテ」(作曲・辻井伸行)を分析研究しよう。

楽譜は、
CDマッチング自作集の第1曲目(6〜12ページ)。

前ページの解説を読んでみよう。
この曲は、即興演奏で作られたことがわかるね。

楽曲分析は
「形式」を理解することから始まるんだ。

ジャズでもクラシックでも
曲を弾く前に「形式」を理解することが大切。

それでは始めよう。

ピアノソロ 辻井伸行「神様のカルテ ~辻井伸行自作集~」





第1小節目の上に
<イントロ>または<前奏>と書き込む。

<イントロ>

次に、テーマのメロディーは3段目、最後の小節、
8分音符3つの音から始まる。(弱起)

この楽譜は、
(A)から(N)までリハーサル記号が書かれているけれど
それらに(カッコ)を付けて、その上に形式を書き込んでいく。

4段目にある(A)を(カッコ)で囲み、その上に「A1」と書く。

私はパソコンの都合で「←これ→」だけれど、
あなたは「四角(□)」で囲ってほしい。
(この楽譜、「A」から「N」のように)

さらに、
この小節のどこかに<1コーラス目>と書き込む。

それでは以下を参考にして、形式を書き込んでいこう。

<1コーラス目>

(A)=「A1」
(B)=「A2」
(C)=「B」
(D)=「A3」
(E)=「A4」

これで8ページの最後まで来たね。

9ページからは、<2コーラス目>になる。

<2コーラス目>

(F)=「A1」
(G)=「A2」
(H)=「B」
(I)=「A3」

10ページ、
下から2段目、3小節目から<3コーラス目>だね。

<3コーラス目>

(J)=「A1」
(K)=「A2」
(L)=「B」
(M)=「A3」
(N)=「A4」

以上で「形式」の書き込みは終了。
次回から詳しく分析研究していこう。

         ☆

以下は、CDです。
1曲目「神様のカルテ」で楽譜の演奏が聴けます。

神様のカルテ 〜辻井伸行 自作集





terusannoyume at 02:08│Comments(1) 「辻井伸行(自作曲)」分析研究 | 愛と感謝の即興演奏法

この記事へのコメント

1. Posted by k   2011年09月23日 04:20
テル先生、ボーカルの方のブログは、もう更新は無いのでしょうか?

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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