2010年06月04日

「The Man I Love」分析6

「The Man I Love」分析<第6回目>

ガーシュウィン ソングブック 解説付 (zen-on piano library)

今回から18ページ「A2」に進みます。
コード進行を書き込んで下さい。

[A2] 9〜16小節

|E♭|E♭m7|

|B♭m/D♭|C7|

|Fm7(♭5)|B♭7|

|E♭ A♭|E♭ A♭7 G7|

<解説>

<11小節目>
コード音の中に「G音(ソ)」がないので
分析としては「B♭m/D♭」にしました。
(「A1」3小節目は4拍目に「G音」がある)

現代のジャズなら「Gm7(♭5)」ですので、
あなたがこの曲を覚える時は「Gm7(♭5)」
または「Gm7(♭5)/D♭」で覚えて下さい。

<15小節目>
「A♭」は「6」がある。

<16小節目>
ベース・ラインに注目。
こうするとキレイなラインになるね。

同じような状況の時に応用出来るので、
覚えておこう。

    〜〜〜 ☆ 〜〜〜

「A1」(1〜8)と「A2」(9〜16)の違いは?

9〜13小節までの各小節の4拍目に注目。

この「脇役=おかず」が「A1」とは別のもの。

さらによく見ると、「おかず」の開始音が
各小節で半音ずつ下がっている。

|(9)♭シ|(10)♭♭シ|(11)♭ラ|

|(12) ソ|(13) ♭ソ|

(続く)


terusannoyume at 21:40│Comments(1)TrackBack(0) 「ガーシュウィン」分析研究 

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この記事へのコメント

1. Posted by なな   2010年06月04日 23:35
5 詳細解説を本当にありがとうございます
とても多くの事をこの曲から学ぶ事が出来て嬉しいです!

ようやく暗譜ができました。
6日に人前で演奏してきます
細かい音の動きが理論的に理解出来た場所は表現も深くなり、自分の響きに癒される感じです

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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