2010年02月02日

「シシリアン・ブルー」(1)

「シシリアン・ブルー」分析(1)
(作曲・上原ひろみ)

久し振りに「上原ひろみ」作品を分析しよう。

 <楽曲分析と即興演奏の練習方法>

今回は、
「シシリアン・ブルー」のコード進行を学ぶ。

とても興味深いことをやっているぞ。

楽譜(ブログ右側で紹介)の16ページを開こう。

上から2段目、2小節目に
 (四角で囲った)[ A ] があるね?

その小節(7小節目)から始める。
イントロが6小節あるので、ここは7小節目になる。

[ A ] 7〜14(8小節)

|Gm|A7|D7|Gm|

|A7|D7|Dm7(♭5)|G7|

コード進行を書き出すとこうなるけれど、
よく見ると、こんな単純ではない。

[ A ] 2小節目(全体では8小節目)

「A7」をよく見ると、
左手ベースに「♭9」が…!

これはメロディーだから、
ということもあるけれど…。

もう1つ、「A7」なのに
何と!「♭7」が省略されている。
(普通なら省略出来ない音だけど、
 多分、ワザとやっている…?)

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ここで時間(締め切り=夜12時!)が来たので
取りあえず(急いで)投稿することにする。

続きは、夜中に(のんびりと)投稿するつもりだ!

「きゃ〜、23時59分だ!急げ〜」

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

☆[ A ] 3小節目(全体では9)

この小節は「D7」だけれど、細かく書くと

|Am7(♭5)(Bass G) D7(Bass F♯)|

または

|Am7(♭5) / G    D7 / F♯|

☆4小節目

「Gm」で、メロディーと左手にも「9」

☆5小節目「A7」は、2小節目と同じ。

☆6小節目「D7」を細かく書くと

|Cm7/B♭   D7/A|

でもね、こんなに細かく書かなくていい。

3小節目と5小節目は「D7」だけでいい。

どちらも1〜2拍目は、
「D7sus4」で装飾しているだけなんだよね。

☆7小節目「Dm7(♭5)」で、
 メロディー(そして左手も)
「ラ=♭5、レ=1」になっている。

☆8小節目「G7」だけれど、
 ここが注意するところだ。

Dm7(♭5)の後に来る「G7」は
「♭9=♭ラ」になるのが普通だ。

ところが、
ここでは右手に「9=ラ(ナチュラル)」が来ている。

コードは「G7」でいい。

細かく書くと |G7sus4 G7 |

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

さて、どうだったかな?

コード進行は最初に書いたシンプルなものでいい。

でも、よく見ていくと細かいことをやっているよね。

これは
左手でもメロディー音と同じラインを弾いているので、
コードネームで書くと複雑になってしまうんだよね。

だから、このような場合は、単純に考えていいんだ。


terusannoyume at 23:59│Comments(0)TrackBack(0) 「上原ひろみ」分析研究 

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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