2009年07月29日

カプースチン分析再開

久し振りに「カプースチン楽曲分析」を再開します。

「Big Band Sounds」 N.Kapustin
「ビッグ・バンド・サウンズ」 Op.46

読者からのリクエストがあったので
              この曲を取り上げました。

楽譜は、
      
カプースチン ピアノアルバム 3

(プリズム版) 71〜79ページ

曲(1コーラス)の<形式>は、

A1(8)+A2(8)+B(8)+A3(12)=36小節

「A3(12)」は「C」にしてもいいかもしれません。

A1 + A2 + B + C

(今回は「A3」にしたけれど後で変更するかも?)

では、もう少し詳しく見ていこう。

<形式>

☆イントロ 8小節(1〜8)

☆1コーラス目 テーマ 36小節(9〜44)

[A1] 8小節(9〜16)

[A2] 8小節(17〜24)

[B]  8小節(25〜32)

[A3] 12小節(33〜44)

☆2コーラス目 36小節(45〜80)

[A1] 8小節(45〜52)

[A2] 8小節(53〜60)

[B]  8小節(61〜68)

[A3] 12小節(69〜80)

☆3コーラス目 36小節(81〜116)

[A1] と [A2] は 「キーB♭」 に転調している。

[A1] 8小節(81〜88)

[A2] 8小節(89〜96)

[B]  8小節(97〜104)

[A3] 12小節(105〜116)

☆コーダ1  10小節(117〜126)

☆コーダ2  7小節(127〜133)

*3コーラス目「A3」とコーダは、どこで区切るのか?
 まだ検討中なので、後で変更するかもしれません。

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楽譜の解説(最後)で、3コーラス目「A」について

   「〜かなり大胆な変奏」とあるのは

「完全4度上に転調している」と書いた方がいいのでは?

3コーラス目 [A1] [A2] は
  1〜2コーラス目 [A1] [A2] の「キーF」から
     完全4度上の「キーB♭」に転調している。

このように書いた方が
  「かなり大胆な変奏」よりも
     すっきりして理解しやすいのでは…?

[B]は、1〜2コーラス目と同じ「キーA」に戻る。
 (A1 A2=「キーF」 から B=「キーA」に転調している)

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「カプースチン ピアノアルバム3」





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terusannoyume at 23:59│Comments(7)TrackBack(0) 「カプースチン」分析研究 

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この記事へのコメント

1. Posted by トム ジョビヨ   2009年07月30日 01:42
ありがとうゴザイマス♪

102小節の4拍目の最初のコード、右手が#9で左手が♭9、同時に9の#と♭を押さえることもあるのですね。知らなかったのはジョビヨだけ?

そのうち、上記の分析をお願いします。
2. Posted by テルさん   2009年07月30日 02:30
> 同時に9の#と♭を押さえることもあるのですね。

☆ここは 「G7] ですね。
 オルタード・テンション、特に「♭9」「♯9」は
 姉妹みたいなもの。
 仲良く同時に登場する時もありますね。

 例えば、下から「3、♭7、♯9、♭13、♭9」など。

> そのうち分析をお願いします。

☆左手「♭7、♭9、3、♭13」
 右手「♭7、1、♯9、♭13」

右手の上3音は「E♭」の第1転回型ですね。

「E♭ / G7 」分数のように書いてもいいですよ。
3. Posted by gao   2009年07月30日 23:59
いつも楽しく読ませていただいております。

是非分析で取り上げていただきたいというか、解釈が気になる点があります。
Bigband soundsの91小節目の4拍目の音なのですが、ここは左手でソ♭を弾くはずです。
なので、E♭mM7 (M7=右手最高音レ)というコードが当てはまると思うのですが、どうも音がぶつかっている気がしてすっきりしません。

key B♭のダイアトニックコードであるE♭M7を変化させたものと考えれば後のDm7とのつながりも自然かもしれませんが、このようなコードの使い方はよく行われるものなのでしょうか??

4. Posted by テルさん   2009年07月31日 00:49
> Big Band soundsの91小節目の4拍目の音〜左手でソ♭〜
 音がぶつかっている気がしてすっきりしません。

☆左手「♭ソ」と右手「ファ」が長7度の不協和音程なので
 気になるのでしょうね。
 この音程の間に「♭シ、レ」または「♭シ、ド」が入っていれば
 気にならなかったかも?
 「♭ソ、♭シ、レ、ファ」または「♭ソ、♭シ、ド、ファ」

> E♭M7を変化させたものと考えれば〜

☆その通りです。ジャズでは「サブドミナント・マイナー」といいます。

> このようなコードの使い方は、よく行われるものなのでしょうか??

☆沢山の例があって、非常によく使われています。

よく出て来る基本のコード進行は、

  |B♭ B♭7 |E♭ E♭m |

さらにジャズでは代理コードを使って、

  |B♭ B♭7 |E♭ A♭7 |

以上のようになります。

ジャズでも、カプースチンでも沢山出て来ますので
  「4つのコードをひとまとめにして」
    12キーで覚えておくといいですよ。
5. Posted by gao   2009年07月31日 03:43
返信ありがとうございます。大変勉強になりました。
これからも分析楽しみにしています。
6. Posted by ほの   2009年07月31日 09:53
5 カプースチン分析!待ってました!
ありがとうございます\(^o^)/
「ビッグ・バンド・サウンズ」は、自分でも練習していて、大まかにですが分析してあるので、これから細かいところまで観察していきたいと思います。
テル先生、よろしくお願いいたします☆
7. Posted by テルさん   2009年08月01日 00:17
早速ですが、テーマ(1コーラス目)を投稿しました。

みんなで学んでいきましょう。

ほのさんは<ミスプリ報告>をプリズムに確認して下さい。

文章書くの大変ですから、ブログをコピーして貼り付けてもいいですよ。

または「テル先生の7.31の記事は?」など直接読んでもらってもいいです。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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