2008年11月15日

ジャズ旋律的短音階?

「基本のマイナー・スケールは3種類ある」
 と、以前書きました。

課題にしたので練習していますね。

 自然的短音階

 和声的短音階

 旋律的短音階

この3つでした。

これは楽典にも書いてある基本知識です。

ところが、このグループには「もう1つある」のです。

旋律的短音階(上行型)のまま下がってくるスケール。

「Cm」を例にすると、

上行型
ド、レ、♭ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド

下行型
ド、シ、ラ、ソ、ファ、♭ミ、レ、ド

普通の「Mm」なら「♭シ」と「♭ラ」は「♭」ですが
このスケールは、「シ」「ラ」のまま。

今まで、このスケール名を教える時は、
「ジャズ・メロディック・マイナー」と教えてきました。

以前、輸入版の理論書に書いてあったので…。

ところが、何と!「幻想即興曲」の中で使われている。

「何だ、ショパンも使っていたのか!」

「じゃあ、ジャズ・メロディック〜なんて言えないじゃん」

今度から何ていうスケール名で教えようかな?

困っちゃったよな。


<あなたへの研究課題>

このスケール(ジャズ旋律的短音階?)

「幻想即興曲」のどこで使われているでしょうか?

<ヒント>

中間部(「D♭」に転調)の範囲内にあります。

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 <ランキング>の応援いつもありがとう。

 右上の2ヵ所です。毎日1回よろしくね。

terusannoyume at 23:43│Comments(1)TrackBack(0) 愛と感謝の即興演奏法 

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この記事へのコメント

1. Posted by なっちゃん   2008年11月17日 10:37
やはり幻想「即興」曲ですからね?!
この曲を含めて、ショパンの即興曲には、ジャズと同じ「即興」の素晴らしい精神=音楽性が流れているのでは、と思っています。
クラシックの演奏家は、いかにも「楽譜に書いてあります」という弾き方をする人が多いけど、本当はもっと「即興」の精神を感じて弾いたほうが面白いと個人的には思っています(楽譜と違う音を弾く、という意味ではなく)。
ところで、他の作曲家の「即興曲」はどうなのかな、と思っていますが、まだあまり探求出来ていません。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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