2008年08月17日

ソナタ「悲愴」和声分析

ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ
 第8番 「悲愴」 作品13

 第3楽章 第1主題(途中まで)

|Cm G7(Bass C)|Cm |
|Cm G(Bass B) A♭M7|G |
|F dim |Cm(Bass E♭) A♭7|
|Cm(Bass G) G7 |Cm |

5小節目「F dim」の解釈、わかりますか?

曲を弾いている時に、
各コードの意味を理解することが大切です。

これは「G7(Bass F)」(ドミナント)ですね。

もっと詳しく説明すると、

「G7」コード・トーン「ソ、シ、レ、ファ」に
「♭9=♭ラ」を加える。

「ソ、シ、レ、ファ、♭ラ」

上記のコードのルート(根音)を取ると、
「Bdim」=「シ、レ、ファ、♭ラ」ですね。

「G7」の代理コードで「Bdim」が使えるのです。

「G7」から見ると「Bdim」のコード・トーンは、
「3、5、♭7、♭9」になります。

4小節目「G」から
6小節目「Cm(Bass E♭)」に行くために
5小節目はベースを経過的に「F音」にしたかった。

「Cm」に行くための「G7」(ドミナント)を
 ベース「F音」にすると…。

「G7(Bass F)」
または「Bdim(Bass F)」

ただ、上記のように書くと複雑になるので、
見たままに単純に書くと「Fdim」になります。

ここは本来の意味を頭で理解しながら弾いて下さい。

         ☆

このコード進行は、ジャズでも使われています。

ジャズの曲に応用することも出来ます。

別の機会に話しましょう。

  ================

↓この下は「ランキング」には関係ありません。

terusannoyume at 23:38│Comments(2)TrackBack(0) 作曲法あれこれ 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by さちぴょん   2008年08月18日 02:16
5 なるほど〜! これも目からウロコです!
順序立てたわかりやすい解説、ありがたいです(ToT)
もやっとしていた頭の中がスッキリしました。
今まで“なんとなく”“雰囲気で”弾いてきた曲が多いように思うので、ベートーヴェンを始め、クラシック曲もたくさん勉強していきたいです☆
時間が足りません(>_<) でも毎日少しずつ(^.^)
2. Posted by テルさん   2008年08月19日 02:25
 これからクラシックも1曲全部ではなく、今回のように部分的にいろいろな曲を取り上げていこうかなと思います。
 ジャズで使われるコード進行、実は、すでに200年ぐらい前からクラシックで使われていた、という話になると思います。やはり伝統のクラシックですね。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集