2008年08月16日

素晴らしい転調とは?

転調の話を2日前にしました。

今回は、転調に関連した話です。

前回の曲のように[A]のメロディーを
[B]で転調して再現する曲は他にもあります。

しかも、素晴らしい転調の連続です。

それでいて不自然にならず歌いやすい。

ほれぼれする転調のお手本!それは…

「All The Things You Are」

以下の説明は、
原曲の譜面を見ながら読むと、わかりやすいですよ。

<形式>
[A1]8+[B]8+[C]8+[A2]12=36小節

<キーA♭>

[A1]1〜8
「キーA♭」ですが、今蹌掘複藤蹌掘砲ら始まります。
4小節目で「A♭」(トニック)が出て来ますが、
7〜8小節目で、すぐに「キーC」に転調します。

[B]9〜16
ここで[A1]のメロディーとコード進行が
完全4度下で再現されます。
9小節目 今蹌掘複達蹌掘
12小節目 毅唯掘複鄭M7)
15〜16小節目 GM7

「キーE♭」から「キーG」に転調ですから、
最初からここまで16小節で
「A♭→C→E♭→G」4つのキーに転調。

[C]17〜24
前半4小節 「キーG」
後半4小節 「キーE」

これで転調は「A♭→C→E♭→G→E」5つのキーに。
この後[A2]で「キーA♭」に戻ります。

[A2]25〜36
ここで[A1]のメロディーとコード進行が再現されますが、
それも4小節だけで、その後は違う展開になります。

キーだけを見ると転調は、なし。
「キーA♭」に戻りました。

実にあざやかな転調ですね。

              ☆

コード進行だけではなく、メロディーにも注目して下さい。

[A1]最後の音「ミ」が半音下がって
[B]の頭「♭ミ」へ。

これなら歌いやすい。

さらに極めつけは、
[C]最後の音「♯ソ」が、
次の[A2]最初の音、何と「♭ラ」に…!

つまり、コードが変わっても、
メロディーは同じ音(異名同音)です!

これなら誰でも歌える。

「お見事!」

こういう曲は誰でも作れる訳ではありません。

達人の極め技?

みなさん、ゆっくり味わって弾いて研究して下さい。

    ==============

 ↓この下は「ランキング」には関係ありません。

terusannoyume at 23:27│Comments(2)TrackBack(0) 作曲法あれこれ 

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この記事へのコメント

1. Posted by さちぴょん   2008年08月18日 01:52
5 わぁ本当です、実に見事な転調ですね!!
詳しい解説をありがとうございます(^o^)
よく耳にする曲でしたが、自分では弾いたことのなかった曲なので、今回初めて全貌を知って驚いています。
ジェローム・カーンには、うまいコード進行の曲が多いのでしょうか?
ちょっと興味が出てきました♪
2. Posted by テルさん   2008年08月19日 02:38
 この曲は本当に見事な転調の連続なのです。
 こんなに連続で転調していなくても、名曲は沢山ありますから、少しずつ紹介しようと思っています。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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