2008年07月21日

カプースチン音楽語法

カプースチンの最新インタビュー(カタログ)で

「私のやっていることは
       まったく新しいことではありません」

と本人が語っています。

さらに続けて

「ジャズもどきの作品を書く何人かの作曲家たち
(省略)とは違い、私のやり方は秩序立ったもので…」

と言っています。

つまり「自分の作品は<ジャズもどき>ではない」
ということ。

別の言い方をすれば「完全なジャズだ」とういこと。

いや、もっと正確に言うなら
「完全なジャズの技法を使った作品だ」ということ。

このことは、私が以前から指摘しているように、
   コードの積み重ね方、コード進行など、
ジャズ・ピアニストが実際に使っているものです。

私自身も数十年間使ってきたコードが多いですし、
生徒達にも昔から教えてきた押さえ方、進行です。

ですから決して
   「まったく新しいものではありません」(本人)

しかし、私達に新鮮な印象を与えるのは、
   ジャズの技法を使って芸術作品を作った。

または、ピアノ超絶技巧作品を作ったなどの要素
           (他にもあるでしょう)が新しい。

ただ、私が今回みなさんに言いたいことは
          そのようなことではありません。

何を言いたいのかというと、

カプースチン作品は
  完全なジャズの技法で作られているので
   本人も言うように「秩序立ったもの」なのです。

ジャズ理論に基づいて秩序正しく作られているので、
理論がわかると理解出来る。

そして、理解出来ると、覚え易いのです。

カプースチン演奏者、学習者、ファンのみなさん、
  これからも作品を弾き続けたいのなら、
       ジャズピアノと理論を学ぶべきです。

作品の理解度が今までとまったく違ってきますよ。

理解して弾くと1曲仕上げる期間が短縮されます。

無駄な抵抗はやめて、
         私の言うことを素直に聞くことです。

 あなたの幸せな音楽生活を送るためなのです。

     「余計なお世話だい!」

 あなたは、まだ抵抗するのですね!

 いいでしょう、あと3日、待ちましょう。

 その間に、ゆっくり考えて下さい。

今後も「無駄な練習時間を過ごしたいか」を…。

 「ジャズなんて、やだい、やだい!」

 いつまでも抵抗を続けるつもりですね。

それでは、あなたが納得するまで待ちましょう。

 私は、カプースチン演奏者を支援しますよ。

terusannoyume at 03:38│Comments(2)TrackBack(0) 「カプースチン」分析研究 

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この記事へのコメント

1. Posted by さちぴょん   2008年07月22日 01:41
5 心強いお言葉をありがとうございます(^o^)
一曲一曲、できる限り深く理解して弾いていきたいので、これからもご指導よろしくお願いします!

CD&楽譜のチラシに出ていたインタビューですよね? 私も持っており読みましたが、そんな深い読み取り方ができるとは!! 
テル先生、畏れ入りましたm(__)m
2. Posted by テル先生   2008年07月24日 04:21
 これから分析をやりますが、即興演奏も弾けるようになりましょう。
 ぜひ、基本課題をやって下さい。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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