2008年05月19日

「サマータイム」研究(1)

 〜NHKジャズピアノ講座(9−1)〜

 「サマータイム」を研究します。

放送<9回目>は、5月28日(水曜日)ですが、
   今のうちからじっくり研究しておいて、
      最終回を充実した気持ちで過ごしましょう。

「枯葉」に関する話は終っていませんが、
           まだ続きますので安心して下さい。

今回は、「サマータイム」の
     <ミスプリ>と<注意点>を書いておきます。

「国府弘子の今日からあなたもジャズピアニスト」
NHK趣味悠々テキスト(CD付き)税込1,260円

テキストの88ページを開いて下さい。
     <譜例9−1>「サマータイム」です。

まず、完全な<ミスプリ>から。

91ページ上段2小節目「E♭m7(♭5)」を
              「Em7(♭5)」に直して下さい。

「E♭」の「♭」を消して「E」にすればいいのです。
                 (♭5)は、そのままですよ。

次は、このままでもいいけれど、やはり変?

88ページ下段2小節目「Dm」から
 次(89)ページ上段の5小節目までの「Dm」を
         すべて「Dm7」にする。(「7」を加える)。

左手コードに「ド」が入っていますよね。
  それに、この(89)ページ上から3段目からは、
            すべて「Dm7」になっているでしょう。

ですから「Dm」だけでもいいのですが、
     同じ押さえ方なのに、ある時は「Dm」
            別の小節は「Dm7」では…?

そうすると、88ページ最初の小節「Dm」も「ド」がある。
        2段目5小節目も同じですね。

ただし、この曲(アレンジ)のキーは何か?
                 わかっていますか?

   キーは「Dm」です。

マイナーキーの「トニック」(毅蹇砲蓮

    「枯葉」の時に学びましたよね。

「毅蹇廚判颪い討△辰討癲岫毅蹌供廚鮹討。
     この曲なら「Dm=Dm6」です。

それから「原曲」のコード進行を知っていますか?

最初の小節は|Dm A7|の繰り返しが原曲です。

つまり、このアレンジ譜は|Dm A7|の原曲を
         |Dm7 G7|に変えてあるのです。

これは決して「間違い」ではありませんよ。
 
マイナーキーでトニック(毅蹇砲続く時、
       ジャズではよく使う技法で、私も使います。

この場合、次に「G7」が来ますので「Dm7」にします。
「Dm6」では同じコード(響き)になってしまいますから。

さて、ここで私が言いたいことは、
     原曲は「どうなっていて」、アレンジ譜では、
        「どこを変えているのか」理解して弾くこと。

例えば、88ページ下から2段目最後の小節のメロディー
「♭ラ」は、原曲では「ラ」(♭なし)です。

そこで、ブルーノートを応用して
    ジャズっぽくなるように「♭5」にしたのです。

そのようなことを、わかって弾けばいいのです。

そうすれば、今日は歌の伴奏だから
    原曲のメロディーを忠実に弾こうなどと、
        その時によって使い分けられますよね。

そういう意味で、このアレンジ譜を見ていくと、
      まだまだいろいろな点で勉強になりますよ。

あなたも原曲の楽譜と比べて勉強して下さい。

「どこを変えているのだろう?」
「何か不都合、問題はないか?」

「サマータイム」に関する私の話は、
         まだまだ何回も続きます。

terusannoyume at 06:56│Comments(3)TrackBack(0) NHKジャズピアノ講座 

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この記事へのコメント

1. Posted by さちぴょん   2008年05月20日 01:46
5 最終回の予習を早くも…本当に勉強になります!ありがとうございます(^o^)

この曲は、ピアノ伴奏付きガーシュインの歌曲集の原曲楽譜を持っているので、よく比べながら取り組んでみます♪ 調はイ短調=Amになっているので、たしかに|Am6 E7|となっていますね。イントロからあちこちに出てくる印象的な「♯ファー♯ソー」という動きが、まさに6の音から来ていたんですね!今更ですがそれがわかって何だか感動です(#^.^#) そしてそれを変えて演奏することもできるとは…深いですね。
2. Posted by テルさん   2008年05月21日 02:37
 そのイントロが有名なので書こうと思ったのですが話が長くなるので省略しています。やはり書くべきかな?
 他にも大切な内容の話があるので…。
3. Posted by さちぴょん   2008年05月21日 23:24
わあ、どんなお話なのでしょう! とても興味深いですが…、
いつか機会があったら、ぜひよろしくお願いします(^o^)/

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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