2008年05月13日

「枯葉」を弾こう!(1)

明日5月14日(水曜日)は、
 「ジャズピアノ講座」(第7回目)
  NHK教育テレビ、夜10時から10時25分まで。

 〜NHKジャズピアノ講座(7−1)〜

いよいよ「枯葉」に挑戦です!

「今日からあなたもジャズピアニスト」
NHK趣味悠々 テキスト ¥1、260

テキストの64ページを開いて下さい。

<譜例7−1>「枯葉」のメロディー譜です。

いきなりですが、まずは完全な「ミスプリント」から。

上の段、3つ目のコードネームは「B♭M7」です。
「B」になっていますので「♭」を付けて下さい。

次に「形式」を書き込みます。
(新たな曲に挑戦する時、まず形式を理解する)

1段目「Cm7」の小節線(繰り返し記号)の上に
[A] を四角で囲って書いて下さい。

上から4段目の最初「Am7(♭5)」ト音記号の上に
[B] を四角で囲んで書きます。

同じように、下から2段目の最初に [C] です。

これで [A]8+[A]8+[B]8+[C]8 になりましたね。
形式「A-A-B-C」で、合計32小節の曲です。

それでは<譜例7−1>の修正に進みます。

          ☆

<譜例7−1>(64ページ)すべての「Gm7」を
「Gm」に直します。つまり「7」を消せばいいです。

この曲のキーは「Gm」(ト短調)ですので、
トニック・コードは「Gm」です。
使用するスケールは、旋律的短音階(Mm)。

その根拠は、[A]6小節目「D7」のメロディー音。
「レ、ミ、♯ファ」は、GのMm(メロディック・マイナー)。
(旋律的短音階=メロディック・マイナー=Mm)

もう1つの根拠?
右側(65)ページの<譜例7−2>上から2段目、
  2〜3小節目「D7〜Gm」のメロディー・フェイク。

このフレーズは完全に「G」のMm(旋律的短音階)。
しかも、コードは「Gm」で、「7」は付いていない。

左のページでは「Gm7」、右ページでは「Gm」。

この2つの楽譜、別の人が作ったの?

<譜例7−1>を担当した人の勘違いは、
この曲を、同じ調号の「キーB♭」と思って
「Gm7」を「今蹌掘廚伐鮗瓩靴討い襪海函

その証拠に69ページ2段目、3小節目のスケールを
「エオリアン」(自然的短音階と同じ)にしている。

もし曲の最後が「B♭」で終っていれば「Gm7」でもいい。
しかし、最後は「Gm」で終っているのでキーは「Gm」。

それを承知で「Gm7」を使うこともある。
ジャズでは、そうすることもある。

しかし、それは「普通」のことがわかった人のやること。

私が問題にするのは、初心者を指導する時の順序。

まず「普通のこと」「一般的なこと」「常識」を先に教え、
その後で少し変えたこと、応用例、特殊なことを教える。

「普通はこうだけれど、こんなことも出来るぞ」という段階。

もし「特殊」を先に教えたいのなら、
「普通はこうですよ」という説明がどこかに書いていないと
初心者は、これを「鵜呑み」にして、そのまま覚えてしまう。

             ☆

<譜例7−1>下から2段目3〜4小節は、
      「Gm」を2小節にする。(4小節目「C7」を消す)
      普通、こうはやらない。
この2小節に関しては別の方法もあるけれど今回は省略。

1番下の段、1小節目「Am7(♭5)」を「E♭7」に変える。
ジャズでは、この小節は普通このようにする。

これらの理由、説明も出来ますが、
    今回の話が長くなりましたので、これで終ります。

terusannoyume at 11:30│Comments(3)TrackBack(0) NHKジャズピアノ講座 

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この記事へのコメント

1. Posted by masu   2008年05月13日 12:31
5 最近このブログとテキストが完全にセットになりつつあります。先生の解説は欠かせません。

>使用するスケールは、旋律的短音階(Mm)。

いつも短調の時に「どのスケールをつかうの?」と分からなくて困ります。

枯葉で言うと、Eの音は、はまるところと「ん?」って違和感感じるところがあるのですが、私の耳が複雑な響きについていってないだけなんでしょうか。

機会がありましたら、是非、短調でのスケール選択(?)のお話も読みたいです。

では、これからも楽しみにしています!
2. Posted by nana   2008年05月13日 14:32
5 待望の「枯葉」の記事!
嬉しいですっ(*^-^*)
ひとつずつしっかり理解を深めたい要素ばかりです。
プロの方が楽譜を校正していても、そのような解釈の違いがでてしまうものなのですね(>_<)
3. Posted by テルさん   2008年05月14日 03:14
 masuさんへ、
 熱心に勉強しているみたいですね。ブログも楽しみにしてくれているようで嬉しいです。
 短調のスケール、いつか取り上げましょう。
 nanaさんへ、
「枯葉」のこと書こうと思っていたら前日になってしまいました。このコメントは当日ですが。
 もう今日なんて!早いですね。
 今から(2)を書いて投稿するつもりです。放送前には投稿しなくては…。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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