2008年04月07日

リズム・チェンジとは?

〜NHKジャズ・ピアノ講座(1−6)〜

第1回目の放送、最後はビックリしましたね。
まさか、あの演出があるとは夢にも思わない。

ヒロコ先生と前田憲男大先生のピアノデュオ。
スリリングな演奏でスゴク良かったですよね。

曲は「Anthropology」(アンソロポロジー)。
ビバップの時代の代表的な曲です。

コード進行を書きましたので、ぜひ覚えて下さい。

この有名なコード進行を「リズム・チェンジ」と呼び
同じコード進行の曲が沢山あります。
代表は「オレオ」(ソニー・ロリンズ)が有名です。

大もとのコード進行は、つまり原曲ですが、
ジョージ・ガーシュウィン「I Got Rhythm」です。

それで「リズム・チェンジ」と言うのですね。
日本では「循環コード」略して「循環」と言います。

「ブルース」と「リズム・チェンジ」はジャズ必修科目。

ここに書いたコード進行は基本的なもので、さらに
代理コードなどを使っていろいろな変型が作れます。
(追求すると奥が深いので別の機会に取り上げます)

以下のコード進行を基本コードでいいですから、
何回も弾いて覚えましょう。(なるべく速いテンポで)

コード進行を覚えたら、録画を再び見て下さい。
初めて見た時よりも理解度が上がったでしょう?

「今、何コーラス目の、どこを弾いているのか?」
最低限、理解出来るようになって下さい。

「それぐらいならわかる!」と言う方は、
画面に鍵盤が映った時に、
「どのようにコードやアドリブを弾いているのか?」
コード進行を思い浮かべながら観察してみましょう。
すごく勉強になりますよ。上級者用番組にチェンジ!

             ☆

[A1]1〜8小節 

|| B♭ Gm7|Cm7 F7|Dm7 D♭dim7|Cm7 F7|
|B♭ B♭7|E♭7 A♭7|Dm7 G7|Cm7 F7||

[A2]9〜16小節

|| B♭ Gm7|Cm7 F7|Dm7 D♭dim7|Cm7 F7|
|B♭ B♭7|E♭7 A♭7|B♭ F7 |B♭||

[B]17〜24小節(サビ)

|| D7|D7|G7|G7|C7|C7|F7|F7||

[A3]25〜32小節

|| B♭ Gm7|Cm7 F7|Dm7 D♭dim7|Cm7 F7|
|B♭ B♭7|E♭7 A♭7|B♭ F7|B♭||
 
[A1]8+[A2]8+[B]8+[A3]8
 合計で32小節。これが「1コーラス」です。

演奏は4コーラス(4回)繰り返していますね。
テーマ→アドリブ1→アドリブ2→テーマの順。

          ☆

以前に出した問題、わかりましたか?

演奏が始まってから、すぐに字幕が流れます。
「事前に決めてあるのは、
4コーラス演奏する中の役割分担だけ」と…。

どの程度の打ち合わせだったのでしょうか?

多分こんな感じだったでしょう。
ヒロコ先生が前田先生に言います。

「テーマは、サビだけ、お願いします。アドリブは、
1コーラス目8バースで先生から、2コーラス目は
自由に行きましょう。では、よろしくお願いします」

ジャズは、これで充分です。後は自由に弾くだけ。

terusannoyume at 22:44│Comments(4)TrackBack(0) NHKジャズピアノ講座 

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この記事へのコメント

1. Posted by さちぴょん   2008年04月08日 02:11
5 はあ〜、そんなにちょっとの打ち合わせで、あんなに完成されたカッコイイ音楽になってしまうんですね!何度観てもため息です。そういえばこのコード進行、よく耳にしますね。「リズム・チェンジ」と呼ばれる曲がたくさんあることは知っていたのですが、結びついていなかったです。先日ライブで大セッションになった時、オルガン奏者が「Bb循環の曲ね」と集まったメンバーに言っていて「何のことだろう?」と思った曲のコード進行がこんな感じだったので「もしや?」と検索してみたらどうも同じみたいですが…この情報は合っていますか?
2. Posted by テルさん   2008年04月08日 03:44
 そのとおりですね。日本では俗に循環コードと言っています。略して「循環」で通じます。それも書いておけばよかったですね。
 正に報告してくれたように「B♭の循環で」と言えばみんなに通じます。
 本文でも書きましたが「ブルース」と「循環の曲」は必修科目。特にセッションに行くような人は絶対に練習しておかなければなりません。というのは、循環は「すごく速いテンポで演奏することが多い」ので、あらかじめ充分な練習をしておかないと、みんなに付いて行けないのです。(恥をかいてしまいます)
 貴重な指摘、どうもありがとう。
3. Posted by さちぴょん   2008年04月09日 21:58
ご回答ありがとうございます! そんな風にセッションできたらどんなに楽しいでしょうね。夢のまた夢ですがとにかく一歩、と思いプリントアウトしてちょこっと弾いてみていました。そして今こちらに来て見たら「あれ?コードが変わっている?」 新しい方がより基本的といえるのでしょうか?よく読むと文章も改訂されているのですね☆ テル先生のおかげで、1回の25分間がすごい密度のレッスンになっています!本当にありがとうございます! 今日の第2回目もまもなく、楽しみです♪
4. Posted by テルさん   2008年04月10日 04:40
 夢のまた夢ですか?普通ならそうでしょうね。でもテル先生に直接教わったら当り前の現実になります。その程度のことは、夢でも何でもありませんよ。
 プリントアウトしておいて良かったですね。実は深夜2時〜6時、みなさんが夢を見ている時間に記事の修正をしています。ほんのちょっとした表現を変えたり加えたり、読み易くするためです。
 コード進行も指摘されたように、こちらの方が基本で、前の例は少し発展させたもの。やはり基本が先かなと思って変えたのです。
 両方学べてラッキーでしたね。熱心に学んでいる人の特典だったのかも…。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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