2008年04月06日

上達する秘伝CD紹介

NHKジャズ・ピアノ講座(1−4)

ジャズピアノ上達は「聴くこと」から始まる。

ヒロコ先生も番組の中で何回も言っているし、
テキストにも書いてありますよね。

今回の放送で、前田憲男大先生も
「上手くなりたかったら6割を聴く時間にして、
4割でピアノの練習しなさい」と言ってました。

私もこのブログで言ったでしょう。

「外国語の発音を習得するのに
発音の本だけ読んでいればいいの?
外国語のCDを聴かないと無理だよね」と…。

ジャズ・ピアノも同じ。特に音楽ですからね。
まず、耳(CD)からでしょう?
楽譜(目)から学んでも上達する訳ないよね。

「じゃあ、何を聴けば良いの?」
という話が今回のテーマ。

         ☆

テキストの7ページを開いて下さい。

「国府弘子の今日からあなたもジャズピアニスト」
NHK趣味悠々テキスト(CD付き)税込1,260円
(全国の書店、雑誌、NHKコーナーにあります)

このページに書いてあることをよく読むこと。

そして実際にジャズピアノのCDを聴いてみる。
ジャズ・ピアノのCDなら、何でも良いですよ。
自分が今持っているものでいいから聴いてみる。

まだCDを持っていなくて、
「何から聴いていいかわからない」と言う人のために
ヒロコ先生が独断で選んでくれたCDが書いてあります。

「独断」って書いてありますが、私から見ても納得。
この5枚のCD、確かに学習者にはどれもいいですね。

「どれから聴いたらいいの?」と言う人のために、
私が最初に考えた順番は、以下のような結果に…。

まず当然1.ピーターソン、2.エヴァンスでしょう。

次は、3.ハンク・ジョーンズ。
理由は、他の4枚はピアノ・トリオ。
このCDだけはソロ・ピアノなので気分を変えて、
トリオとは別の雰囲気も聴いて欲しかったからです。

残り2枚は、どちらが先でもいいと思いますが、
その後の影響力という視点で見ると4.マッコイ。
最後が5.レッド・ガーランドという結果です。

ところがところが、放送を見て変わりました。

CDの紹介は相手やその時の条件で変わります。

今回のテーマは「スイング」です。
そして「Cジャム・ブルース」も出て来ましたね。

そういう条件で選ぶとなると、少し変わります。

1.オスカー・ピーターソン「プリーズ・リクエスト」
(テキスト24ページにヒロコ先生のコメントあり)

このCDだけは不動の位置。
やはり「楽しくスイング」と言ったらピーターソン。
部屋に閉じこもり気味の人もウキウキ楽しくなります。

ピーターソンのCDは沢山ありますが、
その中でも、これは本当に名盤です。

2.レッド・ガーランド「グルーヴィー」
(テキスト15ページにヒロコ先生のコメントあり)

あれー、前のリストで5位だったCDが2位に!
理由は「Cジャム・ブルース」が入っているから。
しかも、よくスイングしていますよ。

ヒロコ先生も、このCDの「Cジャム・ブルース」は
「ジャズ初心者時代の最初のお手本」と言ってます。
みなさん、その本当の深い意味、わかりますか…?

<そっくり真似して弾いて、研究したということ>

ジャズ・ピアノ上達者(特にプロ)は、必ず全員
陰でコッソリやっているプロ養成の上達方法です。
決して他人には言いません。(秘法だからです)

私自身もやりましたし、レッスンでもこの演奏を
最初から最後まで生徒に弾かせる場合もあります。
すごく勉強になるからです。ただし希望者だけに。
個人差があり負担になる人には強制していません。

しかし、これをやった生徒と、やらない生徒では、
まるで違う結果に…(雲泥の差と言ってもいい?)

何の世界でも華やかに見えるスター・プレイヤーは
誰も見ていない陰では努力しているということです。

音楽、演劇(北島マヤ)、スポーツでも同じですよ。

3.マッコイ・タイナー「バラードとブルースの夜」
(テキスト30ページにヒロコ先生のコメントあり)

理由は「サテン・ドール」が入っているからです。
放送第6回目、テキスト(50〜51ページ)で
この曲が出て来る予定になっています。

ヒロコ先生も「聴きまくった」と書いてありますが、
真の意味は、この演奏を「弾きまくった」はずです。

私のレッスンでも負担にならない生徒には、この曲
最初から最後まで全部そっくりに弾かせる場合も…。
(ピアノの初心者には負担。宿題にも出しません)
(あくまでも本人の意思を尊重。希望者のみです)

4.ビル・エヴァンス「ワルツ・フォー・デビイ」
(テキスト65ページにヒロコ先生のコメントあり)

タイトル曲は自作の代表曲。美しい曲です。
私は個人的にはエヴァンス大好き人間です。
かなり影響を受けています。研究しました。
だから本当は、1番に推薦したいのですが、
今回の「スイング」というテーマでは…。
入門者には少し難しい?で、この順位です。

5.ハンク・ジョーンズ
「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」
(テキスト94ページにヒロコ先生のコメントあり)

有名なスタンダード曲ばかりで充実したCDです。
今回のテーマ「スイング」ということなので、やはり
ドラム、ベースも入っていた方がいいかなと思い5位。
しかしソロ・ピアノを学びたい人にはスゴク良い名盤。

         ☆

今回この記事を書くためにCDを聴き直しましたが、
やはりどれも名盤。私も勉強中は聴きまくりです。
(ハンク・ジョーンズのCDだけは最近の録音です)

CD紹介と言っても、いろいろな条件で変わります。
今回は、この5枚限定という条件で書きましたが、
ジャズ・ピアノ学習用の名盤は、数多くあります。

別の機会にも、学習者用として紹介する予定です。

terusannoyume at 09:05│Comments(4)TrackBack(0) NHKジャズピアノ講座 

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この記事へのコメント

1. Posted by shiMo   2008年04月06日 10:50
5 おはようございます。以前もコメントさせてもらったシモです。毎日、ブログ読ませて頂いてます。NHKテキストも購入、テルさんの書いてあるのを読みながら録画したの見てると、さらに充実した内容になるし、これからももちろん、なっていきそーな。視点や角度をかえてみるなど、おお・・と勉強になります。楽しいです。
 「プリーズリクエスト」「ワルツフォーデビィ」「マイファニーヴァレンタイン」。この3枚は持ってたんですが、ガーランドさんとマッコイさんのCDは持ってなくて、ヒロコ先生のナイスコメントについつい購入してしまいました。Webで輸入盤買ってしまったので入荷待ちなんですが。
 僕もエヴァンスさんはわからないなりにも好きです。あとハンクジョーンズさんもとても。
 これからもテルさんのん読んで、勉強させて頂きます。楽しみです。
2. Posted by テルさん   2008年04月07日 00:06
 それらのCDは上達のための宝物です。
 徹底的に聴きまくって下さい。今回投稿しましたように、聴く事が大切です。 ほとんどの人が気付いていないことですよね。楽譜を買って来て弾けばいいと思っている。
 上手くなった人は多くの時間聴いていたはず。
 弾く練習も、もちろん大切。でも、それと同じぐらい「聴くこと」も大切なんです。
 これからのブログの展開お楽しみに!
 コメント、どうもありがとう。
3. Posted by nana   2008年04月07日 00:47
5 わー!待ってました(^^♪
CDについて、テル先生の貴重なアドバイス大変参考になります。持っていないCDを早速購入して聴きまくりたいと思います。テル先生のブログをじっくり読むと、ジャズピアノ上級者への階段が少しづつ見えてくるようです(^◇^)

4. Posted by テル先生   2008年04月07日 06:35
 そうですよね。上達へのヒントをあちらこちらに散りばめています。
 それを読者が読み取れるか?真の意味までわかるかな?
 多分、残念ながら、わからない人が多いと思います。
 今後も出来る限り努力します。
 今はCDを「聴きまくって」下さい。
 いつもコメントありがとう。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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