2008年03月10日

一人ずつ違って当り前

私の教え方の基本ラインを前回ごく大ざっぱに書きました。
しかし、これは一つの基本的な例であって、
生徒によって「どこに重点を置くか」一人ひとりの理解度、
その他の条件によって臨機応変に変えていきます。

例えば、曲は最初からルート省略テンション入りコード、
バンドをやっている生徒には両手コードまで教えます。
これが私の教え方の基本方針です。

ところが、基本コードもまだよくわかっていない生徒で
「とても頭がついて来ない」という場合には、
その人の理解出来る範囲で教えます。
(基本の範囲で即興演奏を楽しめるように)。

「基本コードは考えればわかる」と言う生徒には、
ジャズ・コードを丸暗記で覚えられるなら練習させます。
本来は意味がわかって弾くべきですが、
理論的な知識は後で学べばわかります。
先に体験させておけば理解が深まりますしね。

逆に、いくら理論がわかっている、知っていると言っても、
実際に上手く弾けなければ意味がありません。

         ☆

生徒によって「何に重点を置くか」一人ひとり違う。
いや同じ生徒でも、学ぶ時期によっても違う。

生徒各自の足りないものを補って弾けるようにする。
本人のやりたいことを出来るように手助けする。

それが指導者の使命ですよね。

terusannoyume at 02:18│Comments(4)TrackBack(0) 効果的なアドリブ上達法 

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この記事へのコメント

1. Posted by 元輝さんの弟子   2008年03月10日 22:47
「先に体験させておけば理解が深まる」をまさに輝さんのレッスンで体験しましたよ。最初のうちは何故この課題のこの部分はこういうスケールでこういう左手の押さえ方なんだろうと思っていたことが、スケール&コードの課題が進むにつれて明らかになっていくのがとても嬉しかったのを今でも覚えています。
 これからも毎日輝さんに感謝だけして、レッスンはもちろん若くて美人の先生に受けるつもりです。
2. Posted by テルさん   2008年03月10日 23:07
 そうでしょう。推理小説の謎が少しずつ解けて来るようなワクワク感がありますよね。私も理論書を読んで次々と謎が解決していった時期は興奮しました。
 それにしても私に感謝だけで、相変わらず若くて美人の先生ですか?もう、いい加減にして下さい。私にも今度紹介しなさい。自分だけいい思いをして、許せません!
3. Posted by HONDA   2008年03月11日 10:14
昨年、「同窓会」ではお世話になりました。
その後、私なりにピアノ修行頑張っています!
テル先生はご存知だとは思うのですが、最近愛用している練習曲がJAZZを演奏する人にとても有効かと思いましたので、紹介させていただきます。
それは『リトルピシュナ48の基礎練習曲』です。とにかく全ての練習曲が12Keyで、三度重音によるトリルや二重保持音とトリルなどでは弱い指を鍛えられます。
まだまだ途中ですが、しばらくしっかり取り組んでみようと思っています。

4. Posted by テルさん   2008年03月11日 14:36
 久し振りですね。その後も修行が続いているようで安心しました。
 その本の大人用はもちろん知っていますが「リトル〜」は以前見たような気がします。
 今、京都ですので明日東京で見てみますね。良さそうですね。貴重な情報ありがとう。
 

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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