2008年01月07日
「幻想」変奏の展開法(1)
「幻想即興変奏曲」の変奏のやり方、
変奏のヒントを与えましょう。
右手(即興)は、何をどう弾けばいいのか?
左手伴奏は、すでに練習していると思います。
(まだ練習していない人は後半に出て来ます)
今回は、簡単な変奏なので誰でも弾けます。
「音階」や「和音」を知らない初心者でも大丈夫。
中級〜上級者も即興演奏の時、実際に使えます。
なぜかと言うと、即興演奏の前半部分は、わざと
単純なことから弾き始めるのが展開のコツです。
弾きまくりは、中間から後半に取っておくのです。
「能ある豚は、へそを隠す」という有名なことわざが
確かあった?と思いますが、真の達人は決して才能を
最初からひけらかすようなことはしないのですぞ。
では、始めましょう。
☆
<変奏1>
「ソ」と、半音上の「♭ラ」の2音だけを、
4小節間、速く繰り返して弾いて下さい。
「トリル」ですね。
「ソ、♭ラ、 ソ、♭ラ、 ソ、♭ラ 〜」
こんな簡単なことでも、あの左手伴奏が付くと
立派な音楽になるから不思議です。
左手の分散和音に表情を付けて下さい。
途中、少し遅くしたり、速くしたり、
テンポ・ルバート。ショパンの気分で・・・。
<変奏2>
「ド」と、全音上の「レ」を「トリル」で3小節間弾き、
4小節目「G7」では「シ」と「レ」の「トリル」です。
(3小節目までの「ド」を、半音下の「シ」に変えて
弾けばいいだけです。「レ」は同じです)
1〜3小節目まで「ド、レ、ド、レ、ド、レ〜」
4小節目に「シ、レ、シ、レ、シ、レ〜」を弾きます。
「トリル」が出来ない人は、2分音符、4分音符
でもいいですよ。
<変奏3>
今度は、コードが変わると右手も変わります。
「Cm」の時は、「ド」と「♭ミ」 (1〜2小節目)
「Dm7(♭5)」の時は、「レ」と「ド」(3小節目)
「G7」の時は、「シ」と「レ」 (4小節目)
「トリル」以外、4分音符、3連符でも弾きましょう。
<変奏4>
ここからは、あなたが好きなように、出来る範囲で、
弾きまくって下さい。
複雑なことは「徐々に」出して行きましょう。
☆
今回の課題は簡単ですので、原曲を弾ける人は、
原曲のキー「C♯m」でも弾いてみましょう。
右手<変奏1〜3>は半音上げればいいだけです。
=====================
これ以下は、まだ左手伴奏を知らない人のために
書いておきました。
すでに練習した人は読む必要ありません。
<変奏1〜3>の練習を始めて下さい
では、まだ左手伴奏を練習していない人、
あるいは今回初めてブログを見た人のために、
「幻想即興変奏曲」の伴奏について書きます。
以前書いた「幻想即興曲」分析(5)と(6)にも
書いてありますので、後でゆっくり読んで下さい。
(カテゴリー「愛と感謝の即興演奏法」にあります)
♪<左手の伴奏>の復習
ショパン「幻想即興曲」5〜8小節目を見て、
左手の伴奏だけを半音下げて五線紙に書く。
これが1番確実ですが、楽譜を持っていない人も
いるかもしれませんので以下に書いておきます。
(わからなかったら原曲を見て下さい。各音が
上がるか下がるか、確実にわかりますからね)
4小節のコード進行は、以下のようになります。
|Cm| Cm|Dm7(♭5)|G7|
説明を分かりやすくするために、4拍子、4小節、
すべて「3連符」と考えて下さい。
すべての分散和音は、以下のようになります。
始めの4つの音は10度上の音まで上がって行き、
残りの2つの音は逆に元の音に向って下がります。
原曲の楽譜を持っていない人でも、
これを良く読めばわかるのでは・・・?
♪1小節目「Cm」
「ド、ソ、ド(8)、♭ミ、ド(8)、ソ」(基本型)
(8)は、最初の「ド」より、オクターブ上の「ド」。
「3連符」が2つあると考えて、
始めの4つの音は10度上の音まで上がって行き、
残りの2つの音は逆に元の音に向って下がります。
これで4拍子の前半2拍分です。
残り後半の2拍分は、上の例の始めの「ド」だけが
短3度上の「♭ミ」に変わるだけです。
「♭ミ、ソ、ド、♭ミ(8)、ド、ソ」(第1転回型)
1〜4音が上がって行き、残り2音が下がる。
これは、以下のコードも、すべて共通です。
♪2小節目「Cm」
この小節は、前小節とまったく同じです。
♪3小節目「Dm7(♭5)」
「レ、♭ラ、ド、ファ、ド、♭ラ」(基本型)
3連符2つで前半2拍分。
後半2拍分は、上の例の「レ」より短3度上の
「ファ」から始まります。
「ファ、ド、レ、♭ラ、レ、ド」(第1転回型)
ただし、この第1転回型が難しく感じる人は、
前半(基本型)を繰り返してもいいですよ。
余裕が出て来た時に後から加えて下さい。
♪4小節目「G7」
「ソ、レ、ファ、シ、ファ、レ」
3連符2つで前半2拍分ですから、
もう1回繰り返して合計4拍です。
つまり同じことを2回弾けばいいのですね。
☆
左手伴奏は、以上の4小節をずっと繰り返して、
右手で即興演奏を弾きます。
終る時は「Cm」のコードで終らせて下さい。
左手は、低音で「ド」の音、
右手は「ド、♭ミ、ソ、ド(8)」の和音で終ります。
しばらくの間、左手だけ練習して慣れて下さい。
変奏のヒントを与えましょう。
右手(即興)は、何をどう弾けばいいのか?
左手伴奏は、すでに練習していると思います。
(まだ練習していない人は後半に出て来ます)
今回は、簡単な変奏なので誰でも弾けます。
「音階」や「和音」を知らない初心者でも大丈夫。
中級〜上級者も即興演奏の時、実際に使えます。
なぜかと言うと、即興演奏の前半部分は、わざと
単純なことから弾き始めるのが展開のコツです。
弾きまくりは、中間から後半に取っておくのです。
「能ある豚は、へそを隠す」という有名なことわざが
確かあった?と思いますが、真の達人は決して才能を
最初からひけらかすようなことはしないのですぞ。
では、始めましょう。
☆
<変奏1>
「ソ」と、半音上の「♭ラ」の2音だけを、
4小節間、速く繰り返して弾いて下さい。
「トリル」ですね。
「ソ、♭ラ、 ソ、♭ラ、 ソ、♭ラ 〜」
こんな簡単なことでも、あの左手伴奏が付くと
立派な音楽になるから不思議です。
左手の分散和音に表情を付けて下さい。
途中、少し遅くしたり、速くしたり、
テンポ・ルバート。ショパンの気分で・・・。
<変奏2>
「ド」と、全音上の「レ」を「トリル」で3小節間弾き、
4小節目「G7」では「シ」と「レ」の「トリル」です。
(3小節目までの「ド」を、半音下の「シ」に変えて
弾けばいいだけです。「レ」は同じです)
1〜3小節目まで「ド、レ、ド、レ、ド、レ〜」
4小節目に「シ、レ、シ、レ、シ、レ〜」を弾きます。
「トリル」が出来ない人は、2分音符、4分音符
でもいいですよ。
<変奏3>
今度は、コードが変わると右手も変わります。
「Cm」の時は、「ド」と「♭ミ」 (1〜2小節目)
「Dm7(♭5)」の時は、「レ」と「ド」(3小節目)
「G7」の時は、「シ」と「レ」 (4小節目)
「トリル」以外、4分音符、3連符でも弾きましょう。
<変奏4>
ここからは、あなたが好きなように、出来る範囲で、
弾きまくって下さい。
複雑なことは「徐々に」出して行きましょう。
☆
今回の課題は簡単ですので、原曲を弾ける人は、
原曲のキー「C♯m」でも弾いてみましょう。
右手<変奏1〜3>は半音上げればいいだけです。
=====================
これ以下は、まだ左手伴奏を知らない人のために
書いておきました。
すでに練習した人は読む必要ありません。
<変奏1〜3>の練習を始めて下さい
では、まだ左手伴奏を練習していない人、
あるいは今回初めてブログを見た人のために、
「幻想即興変奏曲」の伴奏について書きます。
以前書いた「幻想即興曲」分析(5)と(6)にも
書いてありますので、後でゆっくり読んで下さい。
(カテゴリー「愛と感謝の即興演奏法」にあります)
♪<左手の伴奏>の復習
ショパン「幻想即興曲」5〜8小節目を見て、
左手の伴奏だけを半音下げて五線紙に書く。
これが1番確実ですが、楽譜を持っていない人も
いるかもしれませんので以下に書いておきます。
(わからなかったら原曲を見て下さい。各音が
上がるか下がるか、確実にわかりますからね)
4小節のコード進行は、以下のようになります。
|Cm| Cm|Dm7(♭5)|G7|
説明を分かりやすくするために、4拍子、4小節、
すべて「3連符」と考えて下さい。
すべての分散和音は、以下のようになります。
始めの4つの音は10度上の音まで上がって行き、
残りの2つの音は逆に元の音に向って下がります。
原曲の楽譜を持っていない人でも、
これを良く読めばわかるのでは・・・?
♪1小節目「Cm」
「ド、ソ、ド(8)、♭ミ、ド(8)、ソ」(基本型)
(8)は、最初の「ド」より、オクターブ上の「ド」。
「3連符」が2つあると考えて、
始めの4つの音は10度上の音まで上がって行き、
残りの2つの音は逆に元の音に向って下がります。
これで4拍子の前半2拍分です。
残り後半の2拍分は、上の例の始めの「ド」だけが
短3度上の「♭ミ」に変わるだけです。
「♭ミ、ソ、ド、♭ミ(8)、ド、ソ」(第1転回型)
1〜4音が上がって行き、残り2音が下がる。
これは、以下のコードも、すべて共通です。
♪2小節目「Cm」
この小節は、前小節とまったく同じです。
♪3小節目「Dm7(♭5)」
「レ、♭ラ、ド、ファ、ド、♭ラ」(基本型)
3連符2つで前半2拍分。
後半2拍分は、上の例の「レ」より短3度上の
「ファ」から始まります。
「ファ、ド、レ、♭ラ、レ、ド」(第1転回型)
ただし、この第1転回型が難しく感じる人は、
前半(基本型)を繰り返してもいいですよ。
余裕が出て来た時に後から加えて下さい。
♪4小節目「G7」
「ソ、レ、ファ、シ、ファ、レ」
3連符2つで前半2拍分ですから、
もう1回繰り返して合計4拍です。
つまり同じことを2回弾けばいいのですね。
☆
左手伴奏は、以上の4小節をずっと繰り返して、
右手で即興演奏を弾きます。
終る時は「Cm」のコードで終らせて下さい。
左手は、低音で「ド」の音、
右手は「ド、♭ミ、ソ、ド(8)」の和音で終ります。
しばらくの間、左手だけ練習して慣れて下さい。
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