2007年11月23日

「幻想即興曲」を弾こう!

あなたは、ショパンの「幻想即興曲」を弾けますか?
この曲は、初心者には弾けませんよね。
(と、私は数日前まで思っていました)。

では、別の質問です。
「幻想即興曲」を左右2本ずつ(合計4本)の指だけで
まともに最後まで弾けるようになると思いますか?
私は「それは絶対無理だ」と思いました。

ところが、実際に弾けるようになった人がいるのですね。
驚きました。奇跡です。

前回紹介しました韓国の「2本指のピアニスト」、
イ・ヒアさんは小学校3年生からこの曲に挑戦しました。

毎日毎日10時間以上、3年間続けて、
何とか弾けるようになったのです。

ところがスランプになり、ピアノをやめてしまうのです。
しかし、あることが切っ掛けで、再びやる気になり、
さらに2年間続けて、とうとう完成させたのです。

毎日10時間以上、合計5年間も練習を続けました。
そして、コンサートで聴かせられるレベルにまで仕上げたのです。

あなたの指は何本ですか?
左右5本ずつ、合計10本あるでしょうか?
もし何かの事故で1〜2本失った方がいるかもしれません。
でも、ピアノは弾けるのですね。

私達は、どんな曲でも気持ちさえあれば、弾ける様になるのです。

「勇気」と「希望」をもらえる素晴らしい本です。


「2本指のピアニスト」 ウ・カプスン 著
新潮社 ¥1、400+税

terusannoyume at 18:18│Comments(6)TrackBack(0) 愛と感謝の即興演奏法 

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この記事へのコメント

1. Posted by さちぴょん   2007年11月23日 21:07
左右2本ずつの指の…というのを読んで、以前テレビで歌手の平原綾香さんと「ジュピター」を共演した女の子のことを思い出し、検索してみるとやはりそうでした。昨年の24時間テレビの企画だったようです。それは心に訴える素敵な演奏で、かわいらしい笑顔もあいまって、とても感動したのを覚えています。
ピアニストとしての本格的な演奏活動をされている方なのですね。ネット上でショパンなどいくつかの演奏も聴くことができて、改めて驚いています。
「気持ちさえあれば」…私も心からそう信じています。ぜひ読んでみたいと思います☆
2. Posted by yumi   2007年11月24日 11:13
以前ピアノを弾き続け、右小指の打つところが痛くなりました。それでも他の指で続けていたら、親指、人差し指がいたくなり、生活に支障をきたしました。
1ヶ月位やめたら直りましたが、思う存分弾けることはそれだけで幸せなことです。何事も自分の体と、おり合いをつけながら続けるさじ加減が、むずかしいです。
3. Posted by ホンダ   2007年11月25日 19:19
先日はどうも有難うございました。
3.4.5の指でメトロノーム練習法続けております。
これを思い立ったのはやはり2本指のピアニストの存在からでした。それと知人で若くして右半身不随となった女性がリハビリをして左手で字をしっかり書くようになられたことにも人間の能力について考え直させられました。

自分で能力の限界をつくっていることは多いのかもしれない、と思うこの頃です。
4. Posted by atsuko   2007年11月25日 21:41
テル先生こんにちは♪

幻想即興曲は確かに親指とその他の指各1本ずつあれば弾ける曲ですが、あの単調な練習に耐えることができないと、ピアノ上級者でなければ弾けない曲ですね。

そういえばジャンゴ・ラインハルトも指が2本でしたっけ…。

見習おうと、鋭意努力中です。コンデンサーマイク付きの、録音のできるMDプレイヤーを買って、自分のセッションの演奏と、先生のレッスンのMDを聞くのに使っています。

もしかしたら1月中旬うかがいます。それでは…
5. Posted by きらりん   2007年11月25日 23:10
どんな曲でも気持ちさえあれば、弾けるようになる☆
そうか、私はどこかあきらめモードになっていたことに気付きました。私も24時間テレビを見てその人のことは知っていました。その人の熱意と努力には脱帽だけど、私も勇気と希望を持って、信じてトライしてみようと思えました。その本読んでみます。ありがとうございます。
6. Posted by テルさん   2007年11月26日 22:51
 みなさん、コメントありがとう。私も昨年の24時間テレビをたまたま見ていました。2本指なのに本当に上手くて関心したことを覚えています。
 今回、この本を読んで、ものすごい努力(苦労?)をしたんだなということがよくわかりました。
 ピアノを弾くすべての人の鏡ですね。いや、これから何かに挑戦しようという人のお手本ですかね?
 いやいや、ここまで出来る人はいないだろうけれど、少しでも見習いたいですよね。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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