2007年08月25日

作曲法あれこれ(10)

シリーズ「作曲法あれこれ」(9)で紹介しました、
曲が聴こえてくる外国人女性の正体がわかりました。

名前は、メアリー・ニューポートさん。

夫婦ともに「アスペルガー症候群」ということで、
全米では有名な人だそうです。

以下の本で知りました。

「モーツァルトとクジラ」
ジェリー・ニューポート、メアリー・ニューポート、
ジョニー・ドッド 八坂ありさ 訳  NHK出版

本の帯にある紹介文を引用します。

       ☆

〜彼は数学の、彼女は絵と音楽の天才。
人とうまく付き合えない
アスペルガー症候群の男女が
命をかけた愛の記録。
<全米注目のノンフィクション>

       ☆

本の内容ですが、各章で2人が交互に
それぞれの生い立ち、出会い、
その後のことなどを書いています。

この本で知ったのですが、
彼女の驚異的な耳の良さを活かして
ピアノ調律師をしていたこともあり、
何と!ハービー・ハンコックや、
バート・バカラックのピアノ、
さらにカーネギーホールのピアノ
などを調律したそうです。

私は、彼女が作曲している時の様子を
もう少し詳しく知りたかったのですが、
残念ながら作曲のことに関しては、
ほとんど書いてありませんでした。

あなたも読む必要はないと思います。

ただ、アスペルガーとは、どんな感じなのか、
あなたが付き合っている人(または自分)が
当事者の場合には参考になるかもしれません。

アスペルガー症候群とは、「高機能自閉症」
(知的障害や言語障害を伴わない自閉症)の1種ですから
あなたの周りにも沢山います。(ひょっとして、あなたも?)

多くの人が「まさか自分が当事者」とは思っていません。
「対人関係が苦手」で、楽器、絵、パソコンなど長時間
1人で平気でやっていられる人は。。。?

貸しビデオ店に同名のDVDがあります。
「モーツァルトとクジラ」です。
本を読むよりも映像で観た方が早いです。
気になる人は、早速DVDを観ましょう!

時間に余裕のある人は「レインマン」も
借りて観て下さい。(DVDあります)

この2つの映画を観れば、私の言っている
「心の障害?才能だよね!」に納得です。

楽しんで下さい。愛すべき人達です。

terusannoyume at 18:24│Comments(0)TrackBack(0) 作曲法あれこれ 

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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