2007年08月14日

心の障害?「才能」だよね!(4)

「変光星〜自閉の少女に見えていた世界」
著者 森口奈緒美     花風社

高機能自閉症の当事者が書いた素晴らしい本です。

私達音楽家にとって、ものすごく興味のある
「自然界からのメロディが聞こえている時」の様子を、
わかりやすく、美しい文章で表現してくれています。

森口さんが幼稚園児の頃を振り返って書いています。
メロディーが聴こえて来るって、こんな感じなのですね。

じっくり鑑賞して下さい。

41ページ

<天使(エンゼル)のハミング>

音。

それは中空の中から、

気がつけば静かに聞こえてくる。

ある夏の晴れた日、海沿いの帰り道で、

あるいは夕暮れの時、

星の瞬きのまた一つずつ増えるごとに、

それは微(かす)かに聞こえてくる。

海辺で佇(たたず)んでいると、

水平線の彼方から異国の旋律を運んでくる。

そして

さんさんとした陽射しの中の木陰でそれは漂う。

ある時は公園で、またある時は家の中でも、

たった独りでいる時には、

今まで聴いたこともないメロディが、

どこからともなく訪れる。

天使のハミング。

最初、それは単旋律だった。

一つ一つの音が、

まるで蝶の舞いのように頭上をひらりと飛んでいく。

私は音と音とが絡み合う蝶のダンスを、

いつまでもずっと見届けていた。

私はしばしば、それらのメロディに付いていこうとした。

取り逃がしたメロディは、そのまま蝶々やトンボになって、

どこかに翔(と)んで行った。

      ☆     ☆     ☆

いかがですか?
感性豊かな幼稚園児の女の子には、
自然がこんなに豊かな世界に見えていたのですね。

この続きをもう少し引用させていただきます。

      ☆     ☆     ☆

海を見続けていると、

遠くの方から蝶々が群れを成して渡ってくるのが「見えた」。

それらは異国の蝶々で

優しい曲はブルー、元気な曲はオレンジ、

悲しい曲はブラックで、

あるものは虹のような不思議な色合いをしていた。

ときには、渡り蝶が帯になって、一つの音楽になっている。

どうやら蝶々の一匹一匹が、

音の一つ一つを運んでくるものらしい。

初めは数匹しか捕らえられなかったが、

私がそれらに意識を向けるようになると、

壮大なハーモニーとともに、

しばしば大群となって押し寄せることもあった。

そして

音を夢中で追いかけている最中、

もし中断させられるようなことがあれば、

すぐに癇癪(かんしゃく)で応酬した。

すると天使のハミングは

悪魔の鼻歌と化した。


      ☆     ☆     ☆

本では、まだ続きますが、引用は、ここまでです。

以下は本の内容とは関係なく、私の意見です。
いろいろな本、聞いた話などを組み合わせています。

もし、あなたが感性豊かな子供だったと仮定して、
大自然の奏でる壮大なシンフォニーを鑑賞中に、
突然、誰かに中断させられたら
不愉快な気持ちになるのではないでしょうか?

そこで、あなたは怒って対抗します。
周りから見ると、何も理由がなく怒ったので
精神科に連れて行かれ「普通の子じゃない」
「おかしい」「障害」というレッテルを貼られ、
みんなから「いじめられる」のです。

大人達に助けを求めても誰も理解してくれません。
一体、誰に助けを求めたらいいのでしょう?

「天使がいたのよ。妖精がいるのよ」
「音は、ちょうちょさんなのよ」
「音楽には色が付いているのよ」
 などと言っても
「何をバカなこと言ってるの!」
「そんなこと、他の人に言うんじゃありませんよ」
 と怒られてしまうのです。

怒られるだけなら、まだいい方かもしれません。
幻聴、幻覚だと言って薬まで飲まされるのです。

もう残された道(選択)は少しです。

★無理やりみんなに合わせる。(ストレスがたまる)
 こんな素晴らしい才能を封印するのです。

★誰にも会わずに、じっと部屋に閉じこもる。
 登校拒否、引きこもり。

★「私はみんなと違うから、生まれてはいけなかった」
と思い込んで、この世を去るか、
実際に行動しなくても、そう思って一生を過ごすのです。

「そんなこと、おかしいではありませんか?」

「感性豊かな子供達が、どうして?、なぜ?、
 悲しい人生を歩まなければいけなのですか!」

精神世界では、
天使や妖精と交信している人達がいます。
人生に役立つメッセージを沢山教わっています。
本もいろいろと出版されています。
不思議でも、おかしいことでもありません。
ごくごく当り前、普通のことです。
感性豊かな大人なら出来ることなのです。
そして、
常識に汚されていない子供なら当り前の能力です。

しかし、普通の大人には理解出来ません。
常識がすべてと思っているからです。
狭い範囲でしか物事を考えられないのです。
常識を超越している高機能自閉症の世界を、
常識の範囲内で理解しようと思っても無理です。
この子供達(または大人)は一生救われません。

音楽や美術、他の芸術関係、創造力を使う仕事の人は
目に見えない世界のことも理解しなくてはいけません。
ひらめき、インスピレーションを得たいと思うなら、
高機能自閉症の世界も知り、学ばせていただくのです。

感性豊かな子供達(または大人)に「障害」という
大変失礼なレッテルを貼るのではなく、
「才能」として能力を発揮出来るようにするには、
私達は、どうすればいいのでしょうね?

その世界をもっと知ること、理解することです。

terusannoyume at 17:32│Comments(10)TrackBack(0) 心の障害?才能だよね! 

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この記事へのコメント

1. Posted by スズラン   2007年08月16日 17:40
5 少し前にもコメントしましたが、もう1度始めから簡単ですが、お話させてください。3歳くらいの時からスズランの花を見たことがありませんが、頭の中で映像が浮かんでいました。それも、妖精も見え隠れして遊んでいました。そして、かくれんぼが好きな私は、必ず、隠れる場所を探している時に精霊といっていいのでしょうか、出会っていました。お話もしていました。だから、かくれんぼしても必ず、私は、お友達からすぐいなくなるからといって放ったらかしにされたり、かくれんぼは私が鬼になっても、探してくれないといって仲間から外れたりもしていました。でも、私は苦痛ではなかったです。1人のほうが、妖精たちと出会えるからです。子供の頃、人ごみの中や、お友達の家にお泊りして楽しんでも家に帰ると風邪をひいたりして体調を崩したりしていました。 
2. Posted by スズラン   2007年08月16日 17:52
5 お話の続きです。 たまに、本当に、ここは絶対通りたくない場所とかもあり、しぶしぶ通ったりすると自家中毒にかかったりもしました。親は、神経質な子供だと思っていたようです。でも、最近姉から聞いて知ったのですが、母親も人ごみの中に行くと必ず、体調を崩して吐いたりしていたようです。母親は、心配させまいといつも、大丈夫大丈夫!と言ってくれていましたが、今になって思うのですが言霊で私を元気付けていたのだと思います。姉の為に親戚のお姉さんが譲ってくれたオルガンを私は3歳なるかならないかの時にとても嬉しくてずっと弾いていました。誰の指導もなく、両手でコマーシャルソング、どこかで聞いたメロディーなどずっとずっと弾いていたようです。結局、私1人が占領したみたいなものです。耳元から聞こえるメロディーもありました。言っておきますが、私は、ジュニアと違って長く音楽教室に通っていたわけではありませんでした。 
3. Posted by スズラン   2007年08月16日 18:06
5 続きです。
結局、私は、5歳の幼稚園から、グループのオルガン教室に1年、引越しなどで小学2年になる前にエレクトーンを習い中学1年生の始めまでしか習っていません
スズランのお花もまだ続きがありますが、書ききれません。とにかく、私は興味があると時間など忘れてしまう幼少時代でした。今は、そこまででもないです。そんなことをすると、主婦業を怠っているとブーイングですから、我慢しっぱなしですが今は、それに慣れてきました。お話が、あちこち飛んでしまいました。私は、家の壁を見て人の笑い顔、泣き顔、色々角度を変えると違う形になるとかなど、無意識にボーーと見たり、車のナンバーなど見たりすると、たしたりひいたりわったりかけたり、いろんなことを無意識にやっていました。それは、珠算を習いたいと思ってからずっとでした。スミマセン、そろそろ夕食の支度しますね。とまらなくなりそうですので。
4. Posted by テルさん   2007年08月17日 00:40
スズランさん、力作ありがとうございます。これでスズランさんの謎の解明が出来そうです。しかし力作ですから返信も1回では終りませんね。
まずは「精霊」から始めましょう。
精神世界で「精霊」と言えば「フィンドホーン」「アイリーン・キャディ」がキーワードです。知っていましたか?
本が何冊も出ています。植物が育つ訳がない荒地なのに「精霊」の指導を受けて菜園を作ると、野菜が出来るどころか巨大な野菜が出来てしまう奇跡。これ長くなるからいつか本文で書きますね。
だからスズランさんが見た「精霊」も当り前。見える人には見えるのですね。
5. Posted by テルさん   2007年08月17日 01:18
「精霊」が出て来たら、次は「天使」も書きましょう。有名なのは「ドリーン・バーチュー」さんですね。天使からのメッセージの本、エンジェル・カード、CDなど沢山出ています。CD持っていますか?これも心が落ち着きますよ。買わなくていいですよ。別のCDをいろいろ持っているでしょうから。
この人はヒーラーの娘だそうですが、スズランさんも親子3代でヒーラーですよね?お母さん、スズランさん、ジュニアの3人、やはり遺伝でしたね。本人達は意識していないヒーラーですね?他人の悪想念を引き受けてしまう体質。
あ、これも長くなりそうです。(続く)
6. Posted by テルさん   2007年08月17日 01:53
スズランさんとジュニアは自分がヒーラーなどとは思っていませんよね。でも人を癒す能力、才能がありますね。ジュニアは、いつか音楽でやってほしい。スズランさんは、子供の頃の不思議体験などを語って人々に貢献出来る。(詳しくはいつか話します)
そして1番スゴイのはお母さんですね。
人々の悪想念を独りで背負っていただいている。ありがたいですね。
このような方も必要なのですね。
みんなの陰で務めを果してくれている方です。ありがとうございます。
7. Posted by スズラン   2007年08月17日 16:22
テルさん、本当に嬉しいお返事ですよ。そうなんですそうなんです。天使さんのCD姉が数日前にアマゾンで買っているようで借りるつもりです。精霊のキーワード私知らなかったですが、きっと姉が知っていると思います。私は余り知識が無いのですが、何故か身体や感覚で無意識に感じ取っていることがよくあります。うわーーー、なんだか元気が湧いてくる感じです。私は、ガーデニングで自分なりにアレンジしてお花に話しかけると心が落ち着きます。話しかけると必ずよく育ちます。あっそうそう愛犬はクラシックをかけるとよく寝ますって関係ない?かな。テルさんの縁もきっと必然ですよね
8. Posted by テルさん   2007年08月18日 04:40
私は知識ばかりで実践が伴わないので、無意識でも実践していればいいです。
お花や植物に話かけることも大切ですよね。私は街路樹にも「こんにちは」と、いつも声を掛けています。それから空の雲にも「雲さん、こんにちは」と。
実は雲にも意思がある。龍の形を見せてくれたり、人間にメッセージを送ってくれている。(地震が来る前とか)
「愛犬と音楽」の話も大切。不眠症の人は気に入った音楽をかけると眠れる。音は小さくていい。気になる人は音量ゼロでもいい。部屋に波動は流れるから。曲は各自の好みもあるし、その日の体調もあるからいろいろ試すといいのでは。
9. Posted by スズラン   2007年08月18日 06:44
もうまたまたビックリ!
先週、ジュニアに龍の模様の入った石で
後は自分の好きな石などを取り入れてブレスを作りました。家族皆、神社で買ったり、色んな石を見て気になる石をオーダーしています。外出時には必ず、身に付けるか、バッグに入れています。雲のお話ですが、雲の形で不思議体験も幼少時代にあります。お姉ちゃんは、いつも、雲の形を見て、色々面白い発想で教えてくれますが、たまにビックリする情報を教えてくれる時がありますよ。テルさん、かなりの知識をもっておられますね。
10. Posted by テルさん   2007年08月19日 16:26
パワーストーンですね。私もここ1〜2ヵ月の間、パワーストーンや水晶の本を読んでいました。京都にも石を沢山置いてある店が2軒ありますので、最近はよく行っています。美しい石を見ているだけで癒されますね。ブレスも買おうと思っていました。いつもバッグの中には6センチぐらいの六角形にカットした水晶を入れて持ち歩いています。これも京都で十数年前に買いました。喫茶店などで本を読みながら片手でこの水晶を触っているだけで気持ちが落ち着きます。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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カプースチン・ピアノ曲集