2007年05月25日

カプースチン「24プレ」第23番(解説4)

カプースチン(KAPUSTIN)研究、解説
「24のプレリュード 作品53」(全音版)

第23番の徹底分析。

♪今回は、
<2コーラス目>[ B ]53〜60の解説です。

[ B ] 53〜60
| E♭m7 A♭7 | Fm7 B♭m7 | Bm7 E7 | AM7 Bm7 Cm7 C♯m7 |

| Dm7 G7 | CM7 B♭7 / Am7 | A♭m7 D♭7 | C7 ||

           ☆

[ 53] E♭m7  A♭7
1拍目、右手は「B♭m」に見えますが
「E♭m7」の「9,5,♭7,9」。

3拍目、右手は「Am」に見えますが
「A♭7」の「♭13、♭9,3、♭13」。

右手の2拍目「Am」と、4拍目「G♯m」は
各声部が次の音に半音下から解決する装飾的コード。
コード進行ではありませんので書きません。

[ 54] Fm7  B♭m7
「Fm7」は要注意。特殊な音を使っています。
1拍目、右手は「E♭(♯5)」に見えますが、
「Fm7」の「♭7、9、♯11、♭7」
普通「Fm7」で「♯11」は使いませんが、
特殊なスケール(ドリアン♯4=♯11)などを
設定して使っているのでしょうね。
ファ、ソ、♭ラ、シ、ド、レ、♭ミ
(注、「シ」がナチュラル=♯11)
C の和声的短音階の第4音から弾くと
このスケールになります。

2拍目、右手は「D」(レ、♯ファ、ラ、レ)
に見えますが、コード(縦)で考えないで下さい。
「横の流れ」を見て下さい。
2〜3拍目、メロディーの1番上が「レ、♭ミ、ド」
上から2番目「ラ、シ、♭ラ」、
上から3番目「♯ファ、ソ、ファ(ナチュラル)」

3拍目「B♭m7」の右手は「Fm」に見えますが、
「9,5,♭7,9」

4拍目、右手の「Em」は、各声部が次の音へ
半音下から解決する装飾的なコード。
コード進行には関係ありません。

[ 55] Bm7  E7
この小節は<キーA> の「m7 7」

1拍目の「Bm7」は、
前小節「B♭m7」最後の両手コードが
半音上がって「Bm7」になっています。

3拍目、「E7」の右手メロディー、
♯ド=13、ド=♭13、ファ=♭9
これでコードの構成音もわかりますね。
残りの音はコードトーンですから。

4拍目、左手は「E7」の「♭7,3,♭13」

[ 56] AM7 Bm7 Cm7 C♯m7
「AM7」以外は装飾的なコード。[ 20] と同じ。

[ 57] Dm7  G7
2拍目、左手、下から「3,5,♭7,9」、
右手「11,♭7,9,11」。
4拍目、左手「♭7、♭9,3,13」

[ 58] CM7 B♭7  /  Am7
「B♭7」は、「Am7」に行くための「E7」の代理。

[ 59] A♭m7  D♭7
「D♭7」は、次の「C7」に行くための「G7」の代理。
その「D♭7」を「m7 坑掘廚砲靴討い泙后

[ 60] C7
1拍目は「C7(sus4)」(1,4,♭7,9)です。
4拍目の「♭ソ」は「♭5」。
「G♭7」と考えてもいいです。
1拍目、4拍目共に一瞬ですので
コードネームには書きませんでした。

        ☆

この続きは、「解説5」として新たに投稿します。

terusannoyume at 17:42│Comments(0)TrackBack(0) 「カプースチン」分析研究 

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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