2007年05月05日

カプースチン「24プレ」第23番(解説1)

カプースチン(KAPUSTIN)研究
「24のプレリュード 作品53」(全音版)

「第23番」徹底分析(1小節ずつ解説しています)。

今回は、1コーラス目(1〜36小節まで)の解説です。
大変に長くなってしまいました。(力作ですよ!)
(2コーラス目は、近い内に別記事として投稿予定)

これを読めば、ジャズの秘密である
テンション・コードの積み重ね方、
コード進行、アドリブ技法など、
いろいろなことがわかってしまいます。

<全体の構成>と<コード進行>は
以前から書いておいたので予習していると思います。
まだ構成を書き込んでいない人は、以下を参考にして、
楽譜に[ A1]、[ B ] などの構成を書き込んで下さい。

<全体の構成>を復習しましょう。

<1コーラス目> (1〜36)
[ A 1]  1〜8   (8)
[ A 2]  9〜16  (8)
[ B ]  17〜24  (8)
[ A 3]  25〜36 (12)
<2コーラス目> (37〜70)
[ A 1]  37〜44 (8)
[ A 2]  45〜52 (8)
[ B ]   53〜60 (8)
[ A 3]  61〜70 (10)
Coda 71〜74 (4)

それでは<1コーラス目>の[ A 1] 1〜8から始めましょう。
8小節のコード進行は、すでに書き込んでいますよね。

[ A 1] 1〜8
|| FM7 | Cm7 F7 | B♭M7 | B♭m7 E♭7 |
| F(Bass C) / Am7 A♭7 | Gm7 | A♭M7 D♭M7 | G♭M7 ||

[ 1 ] FM7
右手(ド、ミ、ラ=5、7,3)の「ミ」がM7(メジャー7th)です。

次のコード、3拍目の裏拍は「Gm」。
トニック・コード「F」のメロディーに第4音が来た時、
「B♭」や「Gm7」(サブ・ドミ系)のコードを弾きます。
 と言うことは、
メロディー(ラー♭シーラ)に対して、普通なら、
「F」(ドファラ)「B♭」(レファ♭シ)「F」(ドファラ)
というコードを弾いてもいいのです。
しかし、これでは内声(上から2番目の音)が(ファファファ)
と同じ音の繰り返しになってしまいます。
そこで
「Am」(ドミラ)「Gm」(レソ♭シ)「F」(ドファラ)
のようにコードを弾くと、
内声が(ミソファ)になってメロディーらしくなります。
細かいことですが、ここが凡人とは違うのですね。

[ 2 ] Cm7 F7
「Cm7」
左手(ド、♭シ=1,♭7)
右手(♭ミ、ソ、レ=♭3,5,9)
この押さえ方はよく使いますので、
移調して12のコードで弾けるようにしましょう。

「F7」
左手(ファ、ラ=1,3)
右手(♭ミ、♭ソ、ド=♭7,♭9,5)
「♭ソ 」 は 「♭9th 」です。

[ 3 ] B♭M7
コードを1拍分、前の小節の4拍目に出して弾いていますね。
ジャズでは(カプースチンも)よくやります。
左手(♭シ、ファ=1,5)
右手(ラ、ド、レ、ファ=M7,9,3,5)

[ 4 ] B♭m7 E♭7
2拍目のコードが「B♭m7」です。
左手(♭シ、♭ラ=1,♭7)
右手(♭レ、ファ、♭シ=♭3,5,1)

1拍目の左手に「ラ」がありますね。
これは正式に書くと「B♭mM7」ですが、この「ラ」は
2拍目「B♭m7」の「♭ラ」へ行く装飾的な音。
本来のコード機能を、はっきりさせない目的で使用します。
カプースチンは、この様なことを多用します。

「 E♭7 」
左手(♭ミ=1)
右手(ソ、♭シ、♭レ、ファ=3,5,♭7,9)

♪ここまで(1〜4小節)のコード進行、
ジャズの名曲「ミスティ」と同じですね。
作曲者は、エロール・ガーナー。ジャズでよく使う進行です。

[ 5 ] F ( Bass C ) / Am7 A♭7
コード「 F 」の第5音=「ド」がベース音になっています。
右手は、メロディーが「♯ソ、ラ」ですので、
半音下のコード「 E 」から「 F 」に3声で解決させています。
1小節目「Gm」のように、この「E」も装飾的なコードです。

「Am7」は、本来は3拍目にあるのですが半拍前で弾いています。

「A♭7」は「D7」の代理コードです。
本来4拍目ですが半拍前で弾いています。
右手1番上の音「レ」は「♯11th」です。

[ 6 ] Gm7
また1拍分を前の小節に出していますね。(3小節目と同じ)
メロディーの「♭ラ」は、
「F」のキーの第3音「ラ」を意図的に半音下げて
ジャズらしいフィーリングを出しています。(ブルーノート)

[ 7 ] A♭M7 D♭M7
7〜8小節のメロディーは「ファ」ですので、
普通ならコードも「F」でいいのです。
しかし、9小節目に「F」のコードがあるので、
その前の2小節は偽終止(ぎしゅうし)を使ったのです。
A♭M7
左手(ラ=1)
右手(ソ、ド、ファ=M7,3,6)

D♭M7
左手(レ=1)
右手(ファ、ド、ファ=3、M7,3)

「M7コード」での4度進行です。
(A♭から4度上のD♭、さらに4度上のG♭へ)

[ 8 ] G♭M7
G♭M7
左手(♭ソ、♭レ=1,5)
右手(ファ、♭シ、♭ミ=M7,3,6)

左手の8分音符で動くフレーズがありますね。
コード・トーン(♭レ=5、♭ソ=1)を丸で囲って下さい。
これ以外の音は、全部装飾的な音です。
「♭ミ、ド」は上下から「♭レ」へ、
「♭ラ、ソ」は半音が2つ下行して「♭ソ」へ、
「ド」は半音下から「♭レ」へ、それぞれ解決していますね。
この様に、フレーズは
「どれがコード・トーンで」
「どれが装飾音か」を分析すると
分かり易くて、覚え易くもなります。

=========================

[ A 2] 9〜16 に進みましょう。

[ A 2] 9〜16
|| FM7 | Cm7 F7 | B♭M7 | B♭m7 * E♭7 |←ミスプリント

| D♭7 / F (Bass C) A♭7 | G7 | G♭M7 | FM7 ||

*12小節目、3拍目、左手の最下音「E」は、ミスプリント。
「E♭」にする。(4,28,64小節と比較してみよう)。

*13小節目、2拍目の裏、以前は「C」と書きましたが、
「F ( Bass C )」 にして下さい。

[ 9 ]〜[ 11 ] は [ 1]〜[ 3] と同じですので省略します。

[ 12 ] B♭m7 E♭7
「B♭m7」
左手(♭シ、♭ラ=1、♭7)
右手(♭レ、ド=♭3、9)
[ 4 ] では左手の1拍目に「ラ」がありましたが、
ここでは「♭ラ」を最初から使っています。

「E♭7」(左手の「ミ」は、ミスプリント。♭を付ける)
左手(♭ミ、♭シ、ソ=1、5、3)
右手(♭レ、ファ、♭シ=♭7、9、5)
左手が2拍目で「ソ」を弾いた所から「E♭7」です。
[ 12 ] と [ 4 ] を、よく比べて下さい。
「 4 」では、4拍目が「E♭7」です。
(3拍目は、2拍目の「♭ラ」が、まだ残っています)。
[ 4 ] を正確に書くと、1拍ずつ次のようになります。
| B♭m(M7)、B♭m7、E♭7( sus4 )、E♭7 |
ツーファイブの装飾です。

[ 13 ] D♭7 F( Bass C ) A♭7
「D♭7」(1拍半)
左手(♭レ、ファ、シ=1、3、♭7)
右手(♭ミ=9)

「F ( Bass C )」(2拍目の裏)
左手(ド、ラ=5、3)
右手(レ、ミ、ソ=6、M7、9)

「A♭7」(3拍目の裏)
左手(♭ラ、♭ソ=1、♭7)
右手(ド、ファ=3、13)

[ 14 ] G7
1拍分、前の小節に出した時点では「Gm7」に見えますが、
この小節 [ 14 ] の1拍目、左手に「シ」がありますので「G7」です。
「G7」
左手(ソ、ファ、シ=1、♭7、3)
右手(ファ、♭シ、レ=♭7、♯9、5)
[ 6 ] では「Gm7」でしたが、ここでは「G7」。
メロディーの「♭ラ 」は、 [ 6 ] で説明したブルーノート。

[ 15 ] G♭M7
「G♭M7」
左手(♭ソ、♭レ=1、5)
右手(ファ、♭シ、♭ミ=M7、3、6)
右手のフレーズで使われているスケールは、
F マイナー・ペンタトニック・スケール。
(ファ、♭ラ、♭シ、ド、♭ミ)。

コードとしては、
「 G♭M7 」の上に「 A♭」が乗っている分数コード、
分母「 G♭M7 」、分子「 A♭ 」です。
このコード(分母、分子の両方)が半音下がると、
次の小節のコードになります。

[ 16 ] FM7
「FM7」
左手(ファ、ミ、ラ=1、M7、3)
右手(レ、ソ、シ=6、9、♯11)
右手のコードは「G」の第2転回形。
分数コード=分母「FM7」、分子「G」

左手(低音の)フレーズ、
「ファ」(1)、「ド」(5)がコードトーン。
「シ、♭レ」は半音下と上から「ド」に、
「レ」は半音下から次の小節の「♭ミ」へ
解決する装飾的な音です。

===========================

[ B ] 17〜24
| E♭m7 A♭7 | Fm7 B♭m7 | Bm7 / E7( B♭7) | AM7 Bm7 Cm7 C♯m7 |

| Dm7 G7 |Em7 Am7 | A♭m7 D♭7 | Gm7 C7 ||

[ 17 ] E♭m7 A♭7
この小節から「キーD♭」に転調しています。
「m7  7」(ツー・ファイヴ)です。
「E♭m7=m7」
「A♭7=坑掘

[ 18 ] Fm7 B♭m7
この小節は、本来なら「D♭M7」です。
前の小節から「m7 7 機廖淵帖次Ε侫.ぅ堯Ε錺鵝砲
「キーD♭」に転調しているからです。
しかし、
ここでは「トニック(D♭M7)の代理」(m7、m7)を
2つ使って4度進行にしています。
「Fm7=m7」
「B♭m7=m7」

[ 19 ] Bm7 E7( B♭7)
この小節から「キーA 」に転調。
「Bm7=m7」
「E7=7」
(B♭7)=(侠7) は、「E7」の代理コード。

[ 20 ] AM7 (Bm7 Cm7 C♯m7)
[ 19 ]〜[ 20 ] は 「キーA 」ですね。
「ツー・ファイヴ・ワン」ですから、
この小節は「AM7」だけでいいのです。
2拍目からのコードは装飾的なもの。
次の小節が「Dm7」ですので、ベース音「D」に向かって
「AM7」のベース音を「ラ、シ、ド、♯ド」と設定。
そして、普通なら単音のベース音に、
すべてコードを付けると、このようになるのです。
「AM7 Bm7 Cm7 C♯m7」

[ 21 ] Dm7 G7
ここから「キーC」の「m7 7」(ツー・ファイヴ)
「Dm7=m7」
「G7=7」

[ 22 ] Em7 Am7
この小節の本来のコードは?
もう、わかりますよね。
前の小節から「m7 7 機廚任垢ら、
「CM7」ですね。前の小節から「キーC」に転調しています。
しかし、[ 18 ] と同じで
「トニック(CM7)の代理」(m7、m7)を
2つ使って4度進行にしています。
「Em7=m7」
「Am7=m7」

♪ここが「CM7」だなんて信じられない人は、
2コーラス目の同じ小節を見て下さい。[ 58 ] です。
1拍目の左手、完全に「CM7」ですよね。

♪[ 17〜18 ]のメロディーとコード進行が半音下がって
 [ 21〜22 ]になっています。少し変奏していますが。

♪[ 18 ]のB♭m7が半音「上がって」
次の小節[ 19 ]のBm7に進行したのに対して、
この小節[ 22 ]のAm7は半音「下がって」
次の小節[ 23 ]のA♭m7に進行しています。

[ 23 ] A♭m7 D♭7
次の小節にある「C7」に行くためのコード「G7」。
その「G7」の代理コードが「D♭7」。
その「D♭7」を「m7 7」にすると、
「A♭m7 D♭7」になります。
この「m7 7」が半音下がると
次の小節のコード進行になります。

♪この小節のメロディーは、[ 17 ]、[ 21 ]と
同じモチーフが使われています。
(m7で11th、7で13thから5thへ)
「A♭m7」の「♭レ」が「11th」です。

「D♭7」
左手(ファ、♭ド、♭ミ=3,♭7,9)
右手(♭シ、♭ミ、ソ、♭シ=13,9,♯11,13)
分数コードです。分母「D♭7」、分子「E♭」(右手)

[ 24 ] Gm7 C7
「キーF」の「m7 7」
「Gm7=m7」
「C7=坑掘
これで無事に「キーF」に帰って来れました。
実に鮮やかな転調でしたね。

[ B ] の8小節をまとめると、2小節での転調です。
「D♭」→「A 」→「C」→(「F」)

ジャズ理論を学んだ人なら、この8小節はすごく覚え易いです。
すべて理論どおり、きれいなコード進行(4度進行中心)で
作曲されているからです。
これを、意味もわからずに丸暗記で弾こうとする人は、
何十倍もの時間を使うことになります。
ジャズ理論をよく知らない人でも、
この解説を何回も読んで勉強すれば、
何も知らない時よりも曲が覚え易いことを実感出来ると思います。

===========================

[ A 3] 25〜36

|| FM7 | Cm7 F7 | B♭M7 | B♭m7 E♭7 |

| D♭7 *F(Bass C) | Bm7(♭5) | B♭m7 * A♭M7(♯5) | G7 |

| Dm7(♭5) D♭7 | C7(4) | C7(4) | C7(4) ||

*[ 29 ] 2つ目のコードを以前は「C」にしていましたが、
「F (Bass C)」に変更しました。

*[ 31 ] 2つ目のコードは、
各声部の流れの中で出来てしまったコード?
書かなくてもいいのですが、一応書いておきました。

          ☆

それでは、解説を続けます。

[ 25 ] FM7
1拍目の右手コード(レ、ミ、ソ、ラ、ド)は、
(6,M7,9,3,5)です。

メロディー「ラ、♭シ、ラ」は、[ 1 ]、[ 9 ]よりもオクターヴ上げて、
4音のコード(「FM7」と「Gm7」)で弾いています。
しかも両手で同じ押さえ方を弾いて厚いサウンドにしています。
([ 1 ]と[ 9 ]では、3音のコードでしたね)。

[ 26 ] Cm7 F7
「Cm7」は、
左手(♭シ、♭ミ、ソ=♭7,♭3,5)
右手(レ、ソ、♭シ、レ=9,5,♭7,9)
分数コード(分母「Cm7」、分子「Gm」)

1拍目はベース音がありません。
もし、2拍目の「ファ」が1拍目からあると
「Cm7(Bass F)」または「F7(sus4)」になります。
[ 1 ]、[ 9 ]の「Cm7」も同じように解釈出来ます。
1拍目の裏、ベース「ド」を「F7」の第5音と解釈する。

「F7」の「♭ソ」は「♭9」です。

[ 27 ] B♭M7
右手コードは1拍分、前の小節に出しています。
(レ、ラ、ド、ファ=3,M7,9,5)

メロディー(ファ、ソ、ファ)に対して
「ソ、ド、ファ=6,9,5」
「ラ、レ、ソ=M7,3,6」の4度和声。

[ 28 ] B♭m7 E♭7
[ 12 ]と、ほとんど同じです。
1拍目の右手に「ファ」があるか、ないかの違いですね。

[ 29 ] D♭7 F(Bass C)
以前2つ目のコードを「C」としましたが、
「F (Bass C)」に変更します。

この小節 [ 29 ]と[ 13 ]との違いを比べましょう。

[ 13 ] では4拍目に「G7」があったので、
その前に「A♭7」を使いました。
しかし今回[ 29 ]の4拍目は「Bm7(♭5)」なので、
ベース音が「♭レ、ド、シ」と半音で下行します。
3拍目の裏拍、メロディー「ファ」は、
「A♭7」を使う必要がなくなったので
単音だけになっています。

[ 30 ] Bm7(♭5)
[ 13 ]では「G7」でした。
「G7」のコードトーンに「9」を加えて(ソ、シ、レ、ファ、ラ)
ルートを省略すると(シ、レ、ファ、ラ)=Bm7(♭5)です。
この2つのコードは近い関係にあることがわかりますね。

[ 31 ] B♭m7 A♭M7(♯5)
B♭m7から短3度下のコードに行く時、
ベースに「♭7」を経過音として使うと
スムーズなベース・ラインになります。

| B♭m7 / B♭m7(Bass A♭) | G7 |

ベース・ライン(♭シ、♭ラ、ソ)に対して、
右手の内声も並行して(♭レ、ド、次小節のシ)にする。
ベース「♭ラ」の上に「ド」を使った時点で考えられるコードは、
普通なら「A♭」または「A♭7」。
しかし、メロディーに「ソ」があるので「A♭M7」
さらに下から2声目は、「G7」の「♭7=ファ」に
半音下から解決するための「ミ」。
「A♭」から見ると「ミ」は「♯5」ですので、
これらの音を合計して、無理やりコードネームにすると
「A♭M7(♯5)」になってしまうのです。
各声部の流れ(横)を考えて作ったところを
コード(縦)で見るから無理がある。
ここは各声部の横の流れで覚えましょう。

[ 32 ] G7
[ 30]と同じフレーズですが「ラ」だけ「♭ラ」。
[ 14 ]と同じブルーノートです。

[ 33 ] Dm7(♭5) D♭7
メロディーは[ 29 ]と[ 31 ]のモチーフですが、
最初の2音を変えています。
なぜでしょう?
前の小節[ 32 ]の最後の3音が「♭ラ、ソ、ファ」なので
同じ音の繰り返しを避けた。(3回目のモチーフ使用でもあるから)。

コードは、前の小節から「G7」が2小節続いているのですが、
この小節だけ「m7 7=Dm7 G7 」に分割したのです。
そして「Dm7」は、メロディーに「♭ラ」があるので
「Dm7(♭5)」にします。

「G7」は、メロディーが「ソ」(ルート)の時に使うと
ベース音も「ソ」になり重複します。
このような時は、代理コード「D♭7」を使います。
そうすると、メロディー音「ソ」が「♯11」になり、
ジャズサウンドの度合いが増すからです。

[ 34 ] C7(sus4)
この小節から3小節は同じコードです。

右手で「B♭」のコードを弾いていますね。
「B♭(Bass C)」と書いても同じコードです。

この3小節で使われている音は、
「C ミクソ・リディアン」の第3音を省略したスケール。
「ド、レ、ファ、ソ、ラ、♭シ」
このスケール(6音)をコードにすると、
下から「ド、ソ、♭シ、レ、ファ、ラ」=B♭M7(Bass C)=C7(sus4)

[ 35 ] C7(sus4)
左手コード(ド、ファ、♭シ、レ=1,4,♭7,9)

[ 36 ] C7(sus4)
メロディー「♯ソ」は臨時の装飾な音で、
次の「ラ」に半音下から解決しています。

========================

この続きですが、
大変に長くなってしまいましたので、
2コーラス目からは新たに「解説2」として投稿します。
その前に別の記事も投稿する予定ですので、
ここまでをしっかり勉強して
続きは予習しておいて下さい。(5月9日)

terusannoyume at 09:21│Comments(7)TrackBack(0) 「カプースチン」分析研究 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by satchipyon   2007年08月16日 04:26
5 テル先生こんにちは♪ カプースチンを検索してこちらへやってきました。とても気さくで入りやすい雰囲気なのに、奥の深い世界が果てしなく広がっている素晴らしいブログですね。カプースチンの分析研究というのは、まさに私が望んでいた分野です!自分なりにコード進行などを分析していますが、いまひとつ説明のつかないところがあって、作曲科の先生にでもつかなければ解決しないのかな?と思っていました。でもこちらでこんなに親切にしかも無料で教えてくださっているなんて!心から感謝です! もう一度1曲ずつじっくりと取り組んでみたいと思っています。
2. Posted by satchipyon   2007年08月16日 04:29
5 (続きです)この曲、前奏曲23番は自分でも一応勉強していたので、答え合わせのつもりで読み始めました。本当に力作ですね!涙モノです。あまりに緻密なので今日はテーマだけで終わってしまいました。コードは大体合っていたのですが、進行に関しては目からウロコな所がたくさんあり、特にBの転調の所が怪しかったのでだいぶスッキリしました。ありがとうございます。まだ完全に理解できてはいないのですが、続けてがんばってみますので、これからもどうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
3. Posted by テルさん   2007年08月16日 04:57
喜んでくれたら、こちらも嬉しいです。
自分で分析した人ならわかると思いますが、カプースチンは難しいでしょう?
 コードのルートを省略してあったりするとトンでもない勘違いをしてしまいますからね。かなりのジャズ理論を理解していないといけません。
 ぜひ、このブログで勉強して下さい。
 疑問、質問などありましたら、またコメントして下さいね。
4. Posted by satchipyon   2007年08月23日 02:23
あたたかいお言葉をありがとうございます! 未だ1コーラス目で停滞しております…やっぱり難しいです〜。でも、テル先生の解説を読みながら見ると、意外にスッキリと割り切れるというか説明のつく作りになっているのですね。それで、ゆっくり音出しをしながら和音進行をよく意識してみるのですが、どうも代理コードという辺りで、「?」となってしまうようなので、この辺をよく勉強しないといけないですね! だいぶわかりかけてきましたが、もう少し復習してわからない所がはっきりしたら、どうか質問させてくださいね。ゴッソリあるかもしれませんが…。できるだけがんばってみます!

5. Posted by satchipyon   2007年08月23日 02:24
実は今度、エチュードの1番「前奏曲」を人前で演奏することになりました。もう1年以上も練習していてコードも書き入れてあったんですが、今日改めて分析しながら弾いてみたら「???」という感じで、全然進めませんでした。すごく素敵な進行なのに、秘密がわからず…テーマの、CM7−B♭m7−A♭−D♭M7(だと思うのですが)という進行からして、もうどう説明がつくのかわかりません(>_<) その後も、ハ長調なのにいろんな調に転調して、とてもドラマチックに展開しますよね。悲しいことにお手上げです…。いつかぜひテル先生の分析をご教授くださいませ。よろしくお願いいたしますm(__)m
6. Posted by テルさん   2007年08月23日 03:38
前回のコメントにも書きましたが、カプースチンを分析するには、ジャズ理論をかなり学んだ人じゃないと理解出来ません。停滞しているのは当然であって、決して才能がない訳ではないので安心して下さい。(変な励まし方ですが?)
 代理コード、その他のことも、ジャズ理論をしっかり学べば理解出来ますよ。 詳しく教えてくれる先生を探して下さい。こちらではカプースチン分析用ジャズ理論を教えていますので、本格的に勉強したくなったら連絡して下さいね。
7. Posted by satchipyon   2007年08月23日 22:37
はい、ありがとうございます♪ 「カプースチン分析用ジャズ理論」ですか、これはもう、テル先生のほかには考えられないです! 弟子入りをお願いする日も遠くないかもしれません…そのときはどうぞよろしくお願いいたします。まずは、少しずつでも、こちらで載せてくださっている曲には、できるだけチャレンジしてみようと思います☆

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集