2007年04月27日

作曲法あれこれ(2)

音楽が向こうの世界から聞こえて来て、
すべてのパートをスコアに書き込み、曲を完成させる。
書き直しがなく、完全な曲が出来上がる。

こんな作曲法が出来る代表的な人は、モーツァルトです。
(全作品がそうだとは思えませんが)

あなたは信じますか?

「信じられないけど、天才なら出来るかも?」
と、思うでしょうか?

この方法は、天才ではなくても出来ます。

あなたは「自動書記」を知っていますか?
(以下に書くことを実行しないで下さい。危険ですから)

紙と筆記用具を用意し、ペンを持って瞑想状態に入ります。
しばらくすると手が勝手に動き出し、
ものすごい速さで文字を書き始めるのです。
やがて手が止まり読んでみると、自分の知らないことが書いてある。

例えば、仏教の教えが書いてある。
「あれ、変だな。自分は仏教なんて学んだこともないのに」

書かされた内容を確かめるため、仏教の本を調べると、
確かに同じ内容のことが書いてある。
「へえー、不思議なことがあるもんだ」
というのが「自動書記」です。
(興味本位で真似しないで下さい。
「コックリさん」と同じで危険です)

「自動書記」の内容が
「童話」かもしれないし、「科学の公式」かもしれません。

毛筆を持てば「書道」になるかもしれません。

絵筆を持てば文字の代わりに「絵画」になる場合もあるでしょう。

そして、音符を書かされた場合に「音楽」(モーツァルト)になる。

その人の才能に相応しいものがやってくるのでしょうね。

             ☆

この話は「芸術とは何か」ということにも関係してきます。

頭で考え出したものは、
「人の心に響くもの」が欠けている場合が多い。

人の心に響く作品には「何か」が含まれている。
その「何か」とは、何でしょうかね?

terusannoyume at 07:01│Comments(2)TrackBack(0) 作曲法あれこれ 

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この記事へのコメント

1. Posted by ポロリン   2007年04月30日 07:11
5 テル先生復帰なされたようで安心しました。「作曲法あれこれ」興味深く読ませて頂きました。以前に春秋社から出ている「我、汝に為すべきことを教えん 作曲家が霊感を得るとき」という本を読んだことがあります。ブラームスなど歴史的作曲家と音楽記者の対話で作曲中に訪れるひらめきついて書かれている興味深い本でした。テル先生のご意見と共通しているところが多かったように思います。バーンスタインの本にも同じようなことが書かれていました。曲は天から授かるんだと多くの偉大な作曲家が語っているので信じられないのですけど究極の作曲って神秘的なものなのかもしれないですね。
2. Posted by テルさん   2007年04月30日 08:05
 その本をすでに読んだのですね。私も当然読んでいて、これからブログでみんなに紹介する予定でした。
 本当にこれが「究極の作曲法」なのですが、まだ信じられないようですね。
 私の話の続きを読めば100%信じられますよ。確実な証拠がいくつもあるからです。この話、まだ何回も続きます。お楽しみに。

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プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
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