2020年09月

2020年09月24日

パスカル・ヒメノCD紹介

今回はパスカル・ヒメノのCDを
紹介しよう。
すでに過去記事(今月9月20日と21日)で
音源を紹介したので聴いた人もいると思うけれど、
最後までじっくり聴きたい人はCDを手に入れよう。

次の動画も宣伝用なので45秒しかないけれど
第2集「クール」の楽譜と演奏場面が少しずつ
紹介されているので観てみよう。
これだけでも普通のクラシックではないことと、
カッコよさは伝わると思う。





パスカル・ヒメノ
演奏会用リズム・エチュード 第1集・第2集
西本夏生 (アーティスト)
パスカル・ヒメノ (作曲)
西本夏生(ピアノ) (演奏)
〔曲目〕
演奏会用リズム・エチュード 第1集
1.Funky(ファンキー)
2.Buleria(ブレリア)
3.Bolero(ボレロ)
4.Salsa “Lacrimosa Sabrosa"
(サルサ〜ラクリモーサ・サブローサ)
5.Tango(タンゴ)
6.Final(フィナーレ)
演奏会用リズム・エチュード 第2集
7.Ex-Samba(エクス・サンバ)
8.Blues(ブルース)
9.Swing-i-Au(スウィング・イ・アウ)
10.Country(カントリー)
11.Rumba-Bolero(ルンバ・ボレロ)
12.Cool(クール)





パスカル・ヒメノ 演奏会用リズム・エチュード 第1集・第2集

<内容紹介> Amazonより

パスカル・ヒメノは、
スペインのカステジョンの出身の
コンポーザー・ピアニスト。
ダンサーでもある。
第21回“スペイン人作曲家国際ピアノコンクール"
テーマ作曲家(2020年11月予定・マドリード)にもなった。

演奏会用リズム・エチュード第1集は、
キューバ=スペイン人のピアニストの
レオネル・モラレスのために書かれ、
第2集は、このアルバムのピアニスト、
西本夏生に献呈されている。
極めて超絶技巧的な華やかさを持ちながら、
親しみやすくリズミック。

全音楽譜出版社から楽譜が発売中。
ロシア人作曲家カプースチンと
共通した要素を持ち、
今後人気が高まるに違いない。


terusannoyume at 04:33|PermalinkComments(0) コード進行の勉強 | リズム・トレーニング

2020年09月22日

4度和声を研究しよう

今回は上級者へ研究課題を与えよう。

過去記事で今月9月9日に紹介した
アッパーストラクチャーの教則本。
その時に説明した3種類の4度和声。
本の内容とは関係なく、
この4度和声の可能性を
自分で追求していくと
新しい世界が見えてくる。
つまり
アッパーストラクチャー(上部構造)
としてではなく、
ジャズコードとしての可能性。

左手はベース1音を弾いて、
右手で3声の4度和声を弾く。
こんな感じで
すべての可能性を検討する。

次の研究課題、どちらかをやってみよう。
<課題1>
その時に説明した36種類の4度和声に、
ある1つの音をベースに置いたら、
どれが使えて、
どれが使えないかを検討していく。
<課題2>
上記の逆から考える。
3種類の4度和声から1種類を選び、
さらにコードを1つ設定する。
そのコードを右手で弾くことにして、
左手で弾くベース音を12音1つずつ
どれが使えて、
どれが使えないか、
検討していく。
それが終わったら残りの2種類のコードも
同じように12のベース音を検討していく。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
以上の実験は
どちらかの課題をやればいい。
ベースを基準にして考えるか、
コードを基準にして考えるか、
それだけの違い。
3種類の4度和声が
それぞれ12キーあるので
どちらの課題も
合計36種類検討したことになる。
そして
使えるコードは、いくつあるのか?
その結果は、人によって違ってくる。
その人が
どの程度理論を理解しているか、
コードの1音1音をどう解釈するか、
それによって答えが違ってくるので面白い。

それでは各自の健闘(検討)を祈る!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今回、なぜこの話をしたのか?
初級〜中級者は、
まったく分からなくていい。

実は今後分析予定の「ヒメノ」に
この4度和声がいくつも出て来る。
その時に
「そんなふうに使うのか」
ということが分かるだろう。

お楽しみに!


terusannoyume at 22:30|PermalinkComments(0) コード進行の勉強 | 効果的なアドリブ上達法

2020年09月21日

ヒメノ第2集を聴こう!

前回の記事で「ヒメノ」第1集を
聴いてもらったけれど、
今回は第2集も聴いてみよう。
6曲すべての音源があるけれど
宣伝用の音源なので途中までだ。
1曲が1分前後なので6曲聴いても
10分もないので、ぜひ聴いてみてね。
「ヒメノ」のカッコよさが伝わると思う。

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「ヒメノ」(GIMENO)
演奏会用リズム・エチュード第2集

〔曲目〕

1 Ex-Samba(エクス・サンバ)





2 Blues(ブルース)





3 Swing-i-Au(スウィング・イ・アウ)





4 Country(カントリー)





5 Rumba-Bolero(ルンバ・ボレロ)





6 Cool(クール)





注意、
YouTubeの各曲画面下にある曲名に
「Rumba-Bolero」(ルンバ・ボレロ)
が2曲ある。(2020.9.21 の時点で)

再生時間「1分3秒」の方が正解で、
「44秒」の方は
第1集の「Bolero」(ボレロ)。
曲名が似ているので間違えたのかも?
今回の紹介では正しい方を選んでいる。
(今後YouTubeの方も修正されると思う)

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「ヒメノ」(GIMENO)
演奏会用リズム・エチュード第2集
(全音ピアノライブラリー)
(日本語) 楽譜 – 2020/7/15





ヒメノ:演奏会用リズム・エチュード 第2集 (全音ピアノライブラリー)

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前回と今回で合計12曲を
聴いてもらったけれど、
ラテン・ピアノのカッコよさが
充分伝わったと思う。
しかし
1音1音を詳細に分析してみると、
聴いただけではわからなかった
ジャズ理論で説明出来ないこともやっていて、
とても興味深い。
新しい解釈というか、
現代風の技法というか、
何と言ったらいいのか?
「え!そんなのあり?」
ということもあって、とても勉強になった。
今のところ(世界で)一人だけで
楽しんでいる状態なので(理論的解釈を)
その面白さを多くの人と共有するため
近い内に分析結果を報告する予定だ。
お楽しみに!


terusannoyume at 03:14|PermalinkComments(0) コード進行の勉強 | 効果的なアドリブ上達法

2020年09月20日

ヒメノ第1集を聴こう!

前回の記事で
「パスカル・ヒメノ」
の楽譜を紹介したけれど、
1曲ずつ音源があるので聴いてみよう。
宣伝用の音源なので途中までだけど、
「ヒメノ」の楽しさやカッコよさは
伝わると思う。
「クラシック」のジャンルになっているけれど、
これは誰が聴いてもラテン系の音楽だよね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「ヒメノ」(GIMENO)
演奏会用リズム・エチュード第1集
〔曲目〕
1 Funky(ファンキー)





2 Buleria(ブレリア)





3 Bolero(ボレロ)





4 Salsa “Lacrimosa Sabrosa"
(サルサ〜ラクリモーサ・サブローサ)





5 Tango(タンゴ)





6 Final(フィナーレ)





注意、YouTubeの各曲画面下にある曲名に
「Rumba-Bolero」(ルンバ・ボレロ)が2曲ある。
再生時間「1分3秒」の方が正解で、
「44秒」の方は第1集の「Bolero」(ボレロ)。
(2020.9.20 の時点で。今後修正されると思う)
今回の紹介では正しい方を選んでおいた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

これを聴けばカッコよさは伝わると思うけれど、
1音1音を詳細に分析してみると、
さらに興味深いことがわかって来た。
近い内に報告する予定だ。
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「ヒメノ」(GIMENO)
演奏会用リズム・エチュード第1集
(全音ピアノライブラリー)
(日本語) 楽譜 – 2020/7/15






terusannoyume at 01:23|PermalinkComments(0) コード進行の勉強 | リズム・トレーニング

2020年09月18日

パスカル・ヒメノ楽譜

パスカル・ヒメノを知っている人は
まだ少ないと思う。
今年(2020年)7月に最初の楽譜が
全音から出たばかりなので(世界初)
これから知られていくと思う。
ジャンルは
「クラシック」になっているけれど、
誰が聴いても従来のクラシックではなく、
「超絶技巧ラテン・ピアノ」と表現すると
イメージが伝わるかな?
私も最近知ったので楽譜とCDを手に入れて
分析をしているけれど「面白い!」
リズムに特徴があることは
誰でも聴けば分かると思うけれど、
コードの使い方はジャズ理論では
説明出来ないところもある。
常識外というか、新しい解釈というか、
「え!そんなのありなの?」
というような使い方が出て来て勉強になる。
分析結果は近い内にブログに書く予定なので
お楽しみに!

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「ヒメノ」(GIMENO)
演奏会用リズム・エチュード第1集
(全音ピアノライブラリー)
(日本語) 楽譜 – 2020/7/15





<楽譜紹介宣伝文> Amazonより

鮮烈なリズム!
しびれるクールネス!!
スペインの作曲家
パスカル・ヒメノ(Pascual Gimeno)による、
コンサートピースの誕生です!
「クラシック」の概念を打ち破る
リズミカルでエネルギッシュなその作風は、
聴く人を一瞬で虜にします。
あのカプースチンを思わせる、
新たなレパートリーをお楽しみください。

ヒメノ:演奏会用リズム・エチュード 第1集 (全音ピアノライブラリー)

〔曲目〕
I. Funky(ファンキー)
II. Buleria(ブレリア)
III. Bolero(ボレロ)
IV. Salsa “Lacrimosa Sabrosa"
(サルサ〜ラクリモーサ・サブローサ)
V. Tango(タンゴ)
VI. Final(フィナーレ)

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宣伝用の動画があるので、
聴いてもらえば「楽しさ」
(難しさ?)が分かると思う。
(宣伝用なので途中まで)

パスカル・ヒメノ
演奏会用リズム・エチュード 第1集
1曲目の「Funky」(ファンキー)





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ヒメノ(GIMENO)
演奏会用リズム・エチュード第2集
(全音ピアノライブラリー)
(日本語) 楽譜 – 2020/7/15
第2集は、
この出版に合わせた書き下ろしです。





ヒメノ:演奏会用リズム・エチュード 第2集 (全音ピアノライブラリー)

〔曲目〕
I. Ex-Samba(エクス・サンバ)
II. Blues(ブルース)
III. Swing-i-Au(スウィング・イ・アウ)
IV. Country(カントリー)
V. Rumba-Bolero(ルンバ・ボレロ)
VI. Cool(クール)


terusannoyume at 05:36|PermalinkComments(0) コード進行の勉強 | テクニック向上を目指して

2020年09月09日

4度和声を上に乗せる

今回は中級者、上級者用の資料を紹介する。
国内教則本には、まったくない発想の本だ。

      ☆

8月5日の過去記事で
アッパーストラクチャーの教材を紹介した。
(今回の記事の二つ下にあります)
普通のアッパーストラクチャーといえば
あるコードの上にそのコードとは別の
長三和音や短三和音を乗せるよね。
例えば
左手「C7」(ジャズコード)の上に
右手「A♭」の長三和音を乗せる。
ところが今回の教材は
上に4度音程の3和音を乗せる。
今までも曲の1部分では無意識にやっていた。
しかし1曲全部のコードでそれをやる。

ここから詳しく説明するので、
じっくり読んでね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

音を3つ使って4度和声を作ると
3種類出来る。
1番目は完全4度と完全4度の組合せ。
「ド」をルートにすると
下から「ド、ファ、♭シ」
これを「C47」と表記する。
2番目は完全4度と増4度の組合せ。
「ド、ファ、シ」
これを「CM74」と表記する。
3番目は増4度と完全4度との組合せ。
「ド、♯ファ、シ」
これを「CM7♯4」と表記する。

この3種類は12音の上に出来るので
合計36種類ある。
この中のどれかを1曲のすべてのコードに使う。

例えば
分数の上が「A♭M74」で
分数の下が「C7」を例にすると、
上に「A♭音」が来るということは
「C7」はオルタード系なので
「ミ、♭シ、♭ミ」にして
上(右手)は「♭ラ、♭レ、ソ」になる。

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以下の曲集には1冊につき
約100曲のスタンダード曲のコード進行があり、
すべてのコードが分数コードで書かれている。
(たまに出来ないコードもある)
☆このシリーズ、メロディーはないので注意。
曲名をA、B、C順に分けて3冊ある。

1冊目はAからFまでの曲。

Upper Structures: Quartals Volume 1 A to F
(C Instruments):
Over Complete Jazz Standards Progressions
(Jazz Standards w/Upper Structures)
(英語) ペーパーバック – 2019/12/10





Upper Structures: Quartals Volume 1 A to F (C Instruments): Over Complete Jazz Standards Progressions (Jazz Standards w/Upper Structures)

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2冊目はGからOまでの曲。

Upper Structures: Quartals Volume 1 G to O
(C Instruments):
Over Complete Jazz Standards Progressions
(Jazz Standards w/Upper Structures)
(英語) ペーパーバック – 2019/12/10





Upper Structures: Quartals Volume 1 G to O (C Instruments): Over Complete Jazz Standards Progressions (Jazz Standards w/Upper Structures)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
3冊目はPからZまでの曲。

Upper Structure Quartals Volume 1 P to Z
(C Instruments):
Over Complete Jazz Standards Progressions
(Jazz Standards w/Upper Structures)
(英語) ペーパーバック – 2019/12/10





Upper Structure Quartals Volume 1 P to Z (C Instruments): Over Complete Jazz Standards Progressions (Jazz Standards w/Upper Structures)

このシリーズは本当にスゴイとしか言えない。


terusannoyume at 02:59|PermalinkComments(0) コード進行の勉強 | 効果的なアドリブ上達法

2020年09月05日

ハービー・ハンコック

ハービー・ハンコックのファンなら
すでに手に入れていると思う。
当然私も手に入れた。
しかし(ひょっとして)
まだ手に入れてないファン、
または
この本を知らない人がいるかも?
と思って紹介することにした。

ジャズ批評 2020年07月号
ハービー・ハンコック生誕80周年記念号





ハンコックのことをもっと知りたい人。
CDを集める時の参考にしたい人など、
ファンには必読書。

ジャズ批評 2020年 07 月号 [雑誌]


terusannoyume at 00:47|PermalinkComments(0) 効果的なアドリブ上達法 
プロフィール
坂元輝(さかもと・てる)
「渡辺貞夫リハーサル・オーケストラ」で、プロ入り(21歳)。
22歳、自己のピアノ・トリオでもライヴ・ハウスで活動開始。
23歳、「ブルー・アランフェス」テリー・ハーマン・トリオ(日本コロムビア)
以後19枚のアルバム発売(現在廃盤)。
28歳、ジャズ・ピアノ教則本「レッツ・プレイ・ジャズ・ピアノ/VOL.1」
以後14冊(音楽之友社)現在絶版。
ネットで高値で取引されている?
(うそ!きっと安いよ)
他に、2冊(中央アート出版社)。
音楽指導歴40年。
プロから趣味の人まで対象に東京、京都にて指導を続けている。
Archives
カプースチン・ピアノ曲集